浪人って具体的に何が辛いの?
一体どうすれば辛さを軽減できるの?
このような悩みを解決します。
僕は一浪して大学に入学したのですが、浪人生として過ごした一年は自分を語る上で欠かせない期間になっています。
当時は本当に苦しい思いをしながら勉強を続けましたが、今となっては楽しかったと感じる良い思い出です。
そんな僕が、浪人はどのような点で辛く、どうすればその負担を軽減できるのかをお話していきます。
浪人は本当に辛いです
僕の一年間の浪人生活を振り返ってみても、辛いと感じていた時期はかなりありました。
今となっては楽しく充実した期間だったと感じていますが、当時はかなり苦しい思いをしましたね。
"浪人=辛い"と聞いて、違和感をもつ方は少ないと思います。
その一方で、漠然としたイメージしか持てず、具体的にどんな点が辛いのかを把握できない方も多いでしょう。
なので、自分の浪人経験から、具体的に何が辛かったのかをお伝えしていきたいと思います。
浪人が辛いと感じる理由
浪人しているときに辛いと感じる理由は、次の5つが挙げられます。
・「後がない」というプレッシャー
・理想とのギャップ
・人との会話が減る
・繰り返される単調な日々
・心の底から楽しめない
1つずつ、順に解説していきましょう。
①「後がない」というプレッシャー
現役生のときは、「落ちても浪人でワンチャン!」と思っていたはずです。
しかし、多くの浪人生は「二浪は嫌だ、耐えられない」と感じます。
親に多額のお金をつぎ込んでもらい、人によっては送迎やお弁当などの支援をしてもらっています。
そう簡単に失敗できませんし、現役とは比べ物にならないプレッシャーを感じます。
試験のときは言うまでもなく、日ごろの学習中も向き合うことになります。
「こんなんも解けないのか。合格できるのかなぁ。(負のスパイラルへ)」
このような思考に陥ってしまう人も少なくありません。
真面目に勉強している人ほど、プレッシャーに押しつぶされてしまいがちです。
適度に感じるのは良いですが、過度のプレッシャーは身を滅ぼします。
後に紹介する対処法などを参考に、乗り切っていきましょう。
②理想とのギャップ
「浪人したからには、成績はグンと伸びる」
「必死に勉強したし、合格しているはず」
このような理想とのギャップが辛いと感じることがありました。
僕の経験上、浪人してもすぐに・急激に成績は伸びません。
春から地道な努力を続けていって、秋ぐらいに少し伸び始めるイメージです。
「〇月には大成長してるやろ!」という理想とは裏腹に、〇月に結果が出てこないということはザラにあります。
自分の中で理想をイメージしておくことは大事ですが、そのせいで苦しむことにならないように注意しましょう。
③人との会話が減る
浪人生は、基本的に勉強しかしません。
なので、人と会話する機会が本当に(ビックリするぐらい)減ります。
一日を通して家族としか会話しないとか、当たり前になってきます。
そして、これが意外と精神的にくるんです。
このような状況になって初めて、人と会話することの大切さを感じます。
一人でいると気が重く、誰かとおしゃべりした途端、本当に気が楽になるんですよね。
ちなみに僕は同じ予備校に仲の良い友人がいたので、二人でご飯を食べたりしていました。
ですが、違う校舎にいた友人は家族としか喋らない状態だったので、たまに一緒の電車で帰っておしゃべりをしていました。
そのときに、「家族としかしゃべらんからホンマに楽しい。気が楽になるー!」と言っていました。
人との会話が極限まで減るとしんどくなってくるのは、人間の本能的なものでしょうかね。
④繰り返される単調な日々
ここで、浪人生の一日を覗いてみましょう。
基本的にこのサイクルをずっと回していきます。
たまに息抜きなどをする日もあるかもしれませんが、一年間の9割9分はこのペースでしょう。
僕は、予備校が夏休みに入ってから前期試験が終わるまで、上記の生活をずっとしていました。
具体的にはこんな感じです。
このような単調な日々が続くわけですから、辛いと感じずにはいられません。
「また新しい一日が始まった。まぁ同じことするねんけど。」
こんなことを感じながら過ごしていましたね。
⑤心の底から楽しめない
浪人中に、何回かは気晴らしでご飯に行ったり休んだりすることがあるでしょう。
僕も予備校の近くで美味しいご飯を食べたり、少し寄り道をしておしゃべりとかをしていました。
しかし、このようなときでも、大学受験に対する不安が消えず、心の底から楽しめないのです。
「今は楽しい!でも、また勉強しないといけないんだよね。」という現実から目を逸らせない状況が続きます。
現実逃避して遊び呆けるよりマシですが、やはり辛いと感じることが多かったですね。
浪人の辛さを和らげる方法
次に、浪人生活の精神的な負担を和らげる対処法についてお話します。
具体的には次の4つを紹介します。
・成績はすぐ伸びないと知る
・完璧を求めない
・話を聞いてくれる人を作っておく
・不合格なんてちっぽけなものと知る
それでは、順番に掘り下げていきます。
①成績はすぐ伸びないと知る
浪人して必死に勉強しても、すぐに成績は伸びません。
なので、しばらくの間は努力の成果が目に見えない状態が続きます。
・たくさん勉強してるのに、伸びない点数。
・何度やっても、理解できない問題。
・もう見飽きたよ、E判定。
このような苦しみを長い期間味わうことになるでしょう。
しかし、ここで挫折せずに努力を積み重ねていってほしいと思います。
いいですか?今スグに、頭に叩き込んでください!
"浪人してめっちゃ勉強しても、すぐには成績は伸びません!"
これを知っている人と知らない人で、精神的な余裕は大きく違います。
僕が「いつ頃、どれぐらい伸びたのか」という実体験など、詳しい情報は次の記事をご覧ください。
②完璧を求めない
大学入試は、満点を取らなくても合格できます。
当たり前のことを述べていますが、浪人して余裕がなくなってくると、この事実を忘れてしまいます。
そして、完璧に仕上げないといけないと焦ってしまい、できずに落ち込むという負のスパイラルに突入。
浪人生活を通して、常に落ち着いて勉強できる人は少ないです。
多くの人は不安を感じて焦ってしまう時期があり、完璧を手に入れて安心しようとします。
ですが、そのようなときこそ立ち止まって、冷静になりましょう。
「大学は満点取らなくても受かるぞ」
こう自分に言い聞かせて、自分が今何をしなければならないのかを明確にしましょう。
完璧を求めるより、全体的な完成度を高めていくことに専念しましょう。
③話を聞いてくれる人を作っておく
浪人が辛いと感じる理由の中で、"人と話す機会が減って精神的にしんどくなる"という話をしました。
主にこれの対処法になるのですが、話を聞いてくれる、頼れる存在を作っておきましょう。
一人で受験に対する不安などを抱え込んでも、いつかは自分が壊れてしまいます。
頼る相手は、両親、浪人している友人、予備校の先生など誰でも構いません。
高校の友人に、LINEや電話で相談に乗ってもらうだけでも気持ちが楽になります。
「あ、やばいな」と感じたときに、頼れる人を見つけておきましょう。
浪人中は思い切って頼っちゃいましょう。
恩を返すのは、大学入学後でも遅くありませんよ。
④不合格なんてちっぽけなものと知る
受験生でいる間は、大学受験のために日々息をしているといっても過言ではありません。
"大学に受からない=人生の終わり"という考えになってしまう人も多いでしょう。
僕も同じ考えをもって受験に挑んでいましたからね。
しかし、一浪して二度も同じ大学に落ちて大学受験を終え、今ではこう思います。
これは負け惜しみなどではなく、心の底から感じていることです。
大学に入学することが人生のゴールではありませんし、スタートラインにすら立っていないと思います。
だからといって浪人中に手を抜くべきではありません。
必死に一年間努力した経験は絶対にあなたを強くし、後に活きてきます。
精一杯頑張るけど、どこかリラックスした状態で、浪人生活を駆け抜けてください!
浪人を終えたら人は強くなる
この記事を通して、浪人が辛い理由やその対処法をお話してきました。
それらを一度、振り返ってみましょう。
・「後がない」というプレッシャー
・理想とのギャップ
・人との会話が減る
・繰り返される単調な日々
・心の底から楽しめない
・成績はすぐ伸びないと知る
・完璧を求めない
・話を聞いてくれる人を作っておく
・不合格なんてちっぽけなものと知る
浪人していると、「辛い」「早く終われ」と感じることが何度もあります。
しかし、それらを乗り越えた先には、一回り、いや、二回り成長した自分が待っています。
浪人は人を強くしますし、浪人前と後では、驚くほど自分自身は変わっています。
「必死に頑張ってたし、あの一年間は良い期間だったな」と感じれるように騙されたと思って頑張ってください。
応援しています。