経験した人の話を聞きたいなぁ...。
浪人を決めた方の中には、これから始まる生活がどのようなものかわからず、不安になっている人も多いと思います。
ネットで色々調べたりしてみると、辛いイメージとは裏腹に、浪人が楽しいというような意見もみられて、混乱してしまう人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、浪人経験のある筆者が、浪人は楽しいのかについてお話していきたいと思います。
自分の経験を元にお話していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【結論】浪人は辛いけど、それを上回る楽しさがある!
まずはじめにハッキリと断言しておきますが、浪人生活は辛いものであり、決して楽なものではありません。
どれだけ前向きで強い意志を持って浪人を決めたとしても、苦しさを感じずに過ごせる人はいないでしょう。
今は毎日勉強することに抵抗がない人であっても、1年間同じペースで努力を積み重ねることは、想像以上に辛いことですからね。
ちなみに、浪人生活のつらさについては、以下の記事でもお話しているので、ぜひ参考にしてみてください。
あなた 浪人って何がつらい・きついの? 実際しんどい人はどうすればいいの? このような疑問を解決します。 これから浪…
ですが、その辛さを上回る楽しさを、浪人生活を通して得ることができます。
実際に、知り合いに話を聞いても浪人中はしんどかったけど、振り返ってみると楽しかったと答える人が多いですし、僕も同感です。
どのような要因で楽しいと思えるのかはこれから詳しくお話していきますが、どちらかというと、「充実感」や「達成感」から生じる楽しさだと思っていただければ問題ありません。
このような楽しさがあってこそ、辛いことにも数多く直面する浪人生活を、「楽しかった!」と断言できるようになるのです。
浪人が楽しいと思える5つの理由
まずは、浪人が楽しいと思える理由についてみていきたいと思います。
理由は次の通りです。
・過去一の努力ができる
・1つのことに集中できる
・自分の成長を感じられる
・勉強をおもしろいと思える
・予備校講師との出会い
1つずつ解説していきますね。
浪人が楽しい理由①:過去一の努力ができる
浪人生活が楽しいと感じられる理由の1つとして、今までの人生の中で一番の努力ができるというものが挙げられます。
周りの同い年の人たちは楽しく遊んでいるような、遊び盛りの時期であるにもかかわらず、その一年間を勉強に捧げるのです。
傍からみれば苦しいだけなのかもしれませんが、そんな生活を1年間やり遂げた暁には、言葉では言い表せないほどの達成感を得ることができます。
僕を含め、浪人した友人たちは、浪人時代が一番努力していて楽しいものだったと言いますし、中には中学・高校生活よりも楽しかったと断言している人もいます。
浪人する前だと実感が湧かないかもしれませんが、乗り越えた人だけが味わうことのできる楽しさなんだと、僕は思っています。
浪人が楽しい理由②:1つのことに集中できる
浪人中は、勉強以外のことは基本的に考えなくていいので、自分が目標達成のためにやりたいこと、すなわち勉強だけに集中することができます。
予備校には体育祭や文化祭のような行事はありませんし、人付き合いに関しても全く気にしなくてよいですからね。
浪人中に友達ができることも珍しくないですが、自分から無理に作っていく必要はないと思います。
詳しくは、「浪人して友達を作るべき?まずは一浪の僕の経験談を聞いてくれ【諸刃の剣ですよ】」をご覧ください。
そして何より、何か1つの物事に集中できる機会は、人生でたくさん訪れるわけではありません。
今までの生活でも、学校の勉強や部活動、習い事になど常に複数のことに取り組んでいた人が多いと思いますし、大学入学後も複数の物事に取り組むケースが多いです。
僕も大学に入ったら自由だと思っていましたが、大学の課題はもちろん、家事やバイトなどにエネルギーを割く必要があって、1つのことに集中できた試しが無いのも事実。
1つのことに熱中して全力で取り組む経験は、本当に貴重なものですし、この感覚が楽しいと思わせてくれるのでしょう。
浪人が楽しい理由③:自分の成長を感じられる
浪人生は1日のほとんどの時間を勉強に費やすので、勉強面ではもちろん、自分を律することで人間的な成長を感じることもできます。
そのように成長できる点も、浪人生活を楽しいものだと思える1つの理由なのでしょう。
「高校生のときより解ける問題が明らかに増えている!」「自分はやればこんなにできる!」という実感が、あなたの浪人生活をよりいっそう楽しいものにしてくれるはずです。
僕は、浪人生活中の成績が伸びていく過程、もっといえば、その1日1日が大好きでした。
"朝起きて満員電車で勉強しながら通学して、予備校で勉強して帰って寝る"だけの生活でしたが、少しずつ積み上がっていく感覚を楽しみながら過ごしていました。
関連記事 浪人しても成績は伸びない!?浪人時の成績推移や伸び方も経験を元に解説!
浪人が楽しい理由④:勉強をおもしろいと思える
予備校で授業を行う先生は、いわば大学受験のプロなので、内容のわかりやすさが高校の先生とは大違いです。
そのような授業を受けていくと、勉強内容がしっかりと理解できる快感を覚えることができて、楽しさと感じることができます。
この勉強の楽しさに気づいく点に関しては、浪人しないと知り得なかったことですし、浪人生活の印象を左右する要因になることは間違いないでしょう。
僕や周りの友人も、予備校の授業を受けてから理解度がグンと上がっていき、理解できることの味を占めたことは言うまでもありません。
今まで煩雑に散らばっていた知識がつながっていき、違和感なくクリアな思考で問題を解いていけるのは、勉強に尽力した浪人生の特権です。
ぜひ、このような勉強が楽しいと思える感覚を、浪人経験を経て味わってほしいと思います。
浪人が楽しい理由⑤:予備校講師との出会い
予備校の先生は本当にわかりやすい授業をされますし、何よりカリスマ性のあふれる人が多いです。
喋るのが上手だったり、おもしろいことを言って盛り上げてくれる方はもちろん、本気で受験生のことを想ってくれるアツい先生もいらっしゃいます。
授業を受けている浪人生に「この人についていきたい!」と思わせるような先生がたくさんいたことは間違いありませんし、そのような講師との出会いも浪人生活の楽しい要素になり得ます。
というのも、僕が浪人中に化学を教えていただいた先生は、生徒を想って熱のこもった授業をしてくださる本当に尊敬できる方で、大きな影響を与えられたからです。
「この先生のように、真摯に物事に取り組んで周りに良い影響を与えられる人間になりたい」と感じ、浪人生活から何年経っても自分の原動力となり続けているのは間違いありません。
当時は尊敬が溢れに溢れ、受験日も近づき、最終回の授業が終わった後、休憩室に足を運んで参考書にサインをしてもらったほどです。
大学生活の終わりが見えてきた今でもその本は大切に保存してありますし、僕にとっては宝物になっています。
予備校の先生は壮絶な人生を送ってこられた方や、数々の実績を残した神のような方もいらっしゃいます。
今後の人生に影響を与えるような出会いがあるかもしれないのが、浪人の楽しみの1つと言えるでしょう。
楽しかった浪人の経験から伝えたい3つのこと
浪人がどうして楽しいものと言われるか、少しでも納得いただけたでしょうか。
確かに浪人生活はしんどいものですが、楽しいと感じる良い要素もあることが伝わったのであれば嬉しい限りです。
そして今から、僕の浪人経験からアナタに伝えたいことをお話します。
具体的には、次の3つについてです。
・浪人の経験は自身に変わる
・浪人を通して知識・見分が広がり世界が変わる
順に解説していきますね。
浪人経験から伝えたいこと①:浪人中は手を抜かず、真剣に過ごそう
先ほども少しお話しましたが、浪人は乗り切るだけでも努力を要する過酷な生活です。
しかし、それで満足するのではなく、自分の全力を出し切ってほしいと思います。
「これで無理だったら他に合格できる人いないだろう」というぐらい頑張ってみてください。
中途半端な努力しかしていないと、大事な一年間とお金を無駄にしたという後悔で終わってしまいます。
しんどいとは思いますが、一生懸命頑張って、後悔のないように浪人を終えてほしいと思います。
浪人経験から伝えたいこと②:浪人の経験は自信に変わる
浪人生活を真剣に勉強に取り組んで過ごすことができれば、「自分はやればできる子なんだ!」という自信がつきます。
僕は浪人して自信がついたことで色んなことに挑戦できるようになり、大学でも勉強の他に色んなことをがんばっています。
浪人生活という1年間は、これからのあなたの人生を変えるきっかけになるのに十分すぎる期間です。
マイナスなイメージが強いかもしれませんが、実は想像もできないほどのポテンシャルを秘めているのは間違いないので、どうか全力で駆け抜けてほしいと思います。
浪人経験から伝えたいこと③:浪人を通して知識・見分が広がり世界が変わる
先ほども述べたように、予備校の先生はカリスマ性があり、良い意味でふつうの人ではありません。
どの先生も強い個性を持っていて、色んなことを知っているので、おもしろい話やタメになる話もいっぱい聞けるでしょう。
なので、浪人生活を通して、大学受験に必要な学問知識はもちろん、そんな先生たちの知識や考え方もいっぱい吸収でき、知識見分と共に世界を広げていくことができます。
また、1年間という長い期間を精一杯頑張ることで、しっかりとした考え方や軸が形成されるので、人として成長することもできます。
粘り強く努力できるようになったり、頭を使って物事に向き合うことができるようになり、勉強以外でも色々な場面で効果を発揮するでしょう。
ただ単に勉強に関する知識を身につけるだけでなく、人としての考え方をはじめとする勉強以外の面でも多くのことを学んで成長していってくださいね。
最後に:浪人は楽しいと言えるように過ごそう!
浪人が楽しいと感じるのは、大学に合格もしくは入学してからの人が多いと思います。
なので、正直なところ受験生にこの楽しさを完全に理解してもらうことは難しいかもしれないです。
しかし、この記事で紹介したことを少しでも共感できたならば、正しい姿勢で受験勉強に取り組めている証拠だと僕は思います。
浪人が楽しいと感じる理由をたくさん紹介しましたが、最終的にそのような感情を生じさせる一番大きな要因になるのは「あなたがサボらずに、精いっぱい努力できたかどうか」です。
結果が合格であれ不合格であれ、関係ありません。
「大学受験で第一志望に落ちた僕の不合格体験記【前を向いて腐らず楽しめ】」でもお話していますが、僕は残念ながら第一志望に合格することができなかったものの、浪人の経験を活かして大学でも頑張っています。
必ずあなたにとって有益なものになるので、どうか、目の前にある受験勉強に費やせる時間を無駄にしないでください。
大学受験が良い経験となるよう、心から祈っております。
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