実際に在学している人の話を聞きたいなぁ。
このような悩みを解決します。
第一志望の大学が地方だったり、私立理系の学費の高さゆえに地方の国立大学も視野に入れはじめ、受験することもあるでしょう。
ですが、都会の大学はキラキラのキャンパスライフが容易に想像できる一方、地方の大学はあまりイメージができないかもしれません。
そこで今回は、現在とある地方国立大学で理系大学生してる筆者が、地方の国立大学を選ぶメリットなど、その実態を暴露していきたいと思います。
もちろん地方国立大学の文系に進学を考えている方の参考にもなるので、ぜひチェックしていってもらえたらと思います。
地方国立大学の理系を選ぶ2つのデメリット
まずは、地方国立大学の理系を選んだ際に生じるデメリットについてお話したいと思います。
僕が実際に通って感じたのは次の2点です。
・交通の便が悪い可能性がある
・場所によっては車がないと不便
順にお話していきますね。
デメリット①:交通の便が悪い可能性がある
まず、地方国立大学に進学した際に考えられる問題点として、交通の便が挙げられます。
これは進学先によりますが、本当に田舎なところもありますし、県内では発展している地域で主要な駅が近くにあってマシな場合もあります。
大学の立地によって交通などのアクセスは大きく変わるので一概には言えませんが、都会育ちの人からしたら衝撃な地域もあると思います。
例えば、県内の栄えている街を結ぶ電車が1時間に1本だったり、乗り換えが必要で遊びに行くにはかなり不便なケースも。
今ではその人も馴染んでますが、やはり入学当初は不満に感じてしまうかもしれませんね。
特に県外とのアクセスについては帰省の際に困ることがあるかもしれませんが、それよりも深刻なのは就活などの用事で県外へ出ていく必要があるときです。
就職の説明会などは東京などの主要な都道府県で行われる場合が多いので、交通費や宿泊費などがかさんでしまう可能性があります。
情報収集もちょっと大変という話も聞くので、この点は頭に置いて割り切っておくと後々困らないでしょう。
デメリット②:場所によっては車がないと不便
先ほどの話と少し関連して、地方の大学では大学生でも車を持つことが珍しくない場合も多いです。
自分の通っている大学では車を持っている人が結構いますし、免許を取っておくのが当たり前みたいな風潮があります。
大学入学後の時間的余裕のある時期に免許を取っておくと、後々後悔せずに済みますし、車が運転できるようになるのは大きな魅力です。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
大学生 車の免許いつ取ろうかなぁ? メリットや注意点もわからないし、考える気力もないや。 このような悩みを解決し…
ですが、おそらく多くの大学では車がなくともちゃんとした生活はできると思います。
基本的に大学周辺は食料品や日用品を販売するお店がありますからね。
しかし、いざ友達と遊びにいこうとしたときに車がないと超絶不便だったり、行動範囲が限られてしまうことも。
徒歩や自転車、電車といった手段しかなくて、結局いつもと同じ場所でしか遊べないということもありえますね。
と、ここまで少し脅しのようなことを言ってきましたが、地方大学であれば誰かしら車を持つので、自分が車を持たなくても乗せてもらえたりするのでご安心を。
詳しくは「大学生の車事情は?車持ちの僕が感じたメリットやデメリットもお話します!」でもお話しているので、よければご覧ください。
地方国立大学の理系を選ぶ5つのメリット
それでは次に、地方国立大学に進学した際のメリットについてお話したいと思います。
僕が挙げるのは次の5つです。
・学費が安い
・マジメな人が多い
・県内での知名度がある
・受験科目を絞れるかもしれない
・移動手段さえあれば何でもできる
1つずつお話していきますね。
メリット①:学費が安い
理系で国立大学を選ぶ学生の多くが、「学費」を考慮した結果であると思います。
もちろん国立大学であればどこも学費は一律ですが、旧帝大をはじめとする地方国立に分類されない大学はレベルがかなり高いですよね。
そして私立理系は学費が高いので選択肢に入れないとすると、地方でもいいから国立大学に進学することを選択することも多いでしょう。
卒業するまでの授業料を考えると、地方であっても国立大学に入学するのは経済面でかなり親孝行だと思います。
理系に関して言えば、私立の4年間の授業料は国公立の2倍近くかかるのでシャレになりませんよね。
メリット②:マジメな人が多い
基本的に国立大学に入学する人はマジメな人が多いです。
学生の全員がガリ勉というわけではないですが、大学の授業にもちゃんと取り組んでいて、変にハメを外したり他人に迷惑をかけるような人はめったにいません。
逆に、変なイキリ方するとほぼ確実に浮きます(笑)
なので、何かに一生懸命取り組んでいる人をバカにしたりする人はもちろんいませんし、自分でちゃんと物事を考えて行動できる人ばかりです。
常識の範囲内でぶっ飛んでいる人が多いので、いい意味で刺激的な日々を過ごせるかもしれませんね。
とはいっても、根はマジメな人が集まってるなと感じられますし、居心地が良いと思う人も多いと思いますよ。
メリット③:県内での知名度がある
地方国立に進学すると、その県内の方とお話する機会を得ると大体褒められます。シンプルに嬉しいです。
僕も大学生活の中で地元の方とお話する機会があったりするのですが、嬉しいことに、「〇〇大ってお兄さんすごいね!」ってめっちゃ言われます。
今でもちょっと恥ずかしいですが、やっぱり嬉しくて、とびきりの笑顔で「そんなことないです!ありがとうございます!」って返事しちゃいます。
その分、地方国立大学を卒業してそのまま県内で就職するのであれば、就活はめちゃくちゃ強いです。
大学の研究活動が地域の企業と密接に関わっていることも珍しくないので、運がよければ就職先を見つけるのも簡単かもしれませんね。
その県内の地域性を活かしたボランティア活動などを考えている人は、大学名を上手く活用して活動できる可能性もあります。
このように、地方国立はその県での競合が少ないがゆえの地位みたいなものがあるので要チェックですよ。
メリット④:受験科目を絞れるかもしれない
また、地方国立大学では受験の入試科目を絞れるケースが多々あります。
大学によっては、理系学部の学生は二次試験に英語がなかったり、稀ではありますが数Ⅲなしで受験できるところもあるみたいです。
個人的に受験はがんばってきたので、科目をしぼるのは最終手段にして苦手でも勉強してほしいというのが本音ですが、このような逃げの手があることを覚えておくといざというときに役立つでしょう。
メリット⑤:移動手段さえあれば何でもできる
地方の国立大学は交通の便が悪いという話をしましたが、逆に移動手段さえあれば最強だと僕は思っています。
なぜなら、多くの人は車で遊びに行くと思いますが、自動車だと自分たちの好きな所にピンポイントでいけますよね。
だからこそ色んな場所にいく気になりますし、若さと大学生のノリで本当にどこでもいけることに加えて、地方だと特有の観光名所やアクティビティがたくさんあると思うので色んな体験ができるはずです。
友達と夜中に車で家出て海で朝日みて1限に出席した僕が保証します!
そのような体験はあなたを成長させてくれますし、色んな引き出しを増やしてくれるので、傍から見て「おもしろい」人になれるはず。
「大学生のうちに色んなことを経験しとけ」という大人はいっぱいますが、実はピッタリな環境って地方にあるのではないかと僕は思っています。
地方国立大学の理系を選ぶ際に見るべき3つのポイント
ここで、地方国立大学の受験を考える際に見ておくとよいポイントについてお話します。
上で解説したメリットやデメリットともつなげながら、みていきましょう。
僕が感じた地方国立大学の受験を考える際にチェックすべきことは次の3点です。
・大学の立地はどうか
・本当に費用は安くなるのか
・自分の学びたいことを学べるか
順に解説していきますね。
ポイント①:大学の立地はどうか
まず調べておきたいのは大学の立地です。
地方大学といっても本当に色々あって、実際足を運んでみると栄えていることがわかる場合もあれば、絶望するほど何もないこともあります。
もちろん大学生の本文は学業ですが、自分がその土地で楽しみながら、悔いのない大学生活を送れるかどうかも大事なポイントです。
スマホのマップで確認するだけでも街の雰囲気がイメージできるよ!
オススメはオープンキャンパスに参加して大学のキャンパスや学生、教授の雰囲気と同時に立地がいかがなものかを肌で感じること。
また、自分の地元や就活で訪れることになりそうな都市のアクセスなどもあわせて把握しておくと良いかもしれませんよ。
ポイント②:本当に費用は安くなるのか
理系は私立に比べると国立は学費が安いという話を先ほどしました。
しかし、地方国立に通う学生の多くは一人暮らしをするでしょうし、学費以外に生活費などが必要だと考えた場合、果たして本当に安上がりなのかということを考える必要があります。
一概には言えませんが、理系の大学生が4年間国立で一人暮らしをするより、家から私立に通う方が安かったりするケースもあるみたいです。
家賃や実家・大学間の交通費などは人それぞれで、どちらの方が高くなるかはわかりませんが、そのような可能性があるというのは覚えておくとよいでしょう。
また、大学生の一人暮らしについて詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。
あなた 大学生で一人暮らしってきつい? どんなメリット・デメリットがあるの? このような疑問を解決します。 大学生に…
ポイント③:自分の学びたいことを学べるか
最後に、自分が学びたいことがその大学で学べるかというのは非常に大切です。
大学によっては志望する学部や学科がなかったりするケースも考えられるので、その点も大学選びの基準にすると良いと思います。
中には大卒の肩書きがほしい、なんとなく大学に進学する方もいるかもしれませんが、自分が全く興味のないことと4年間向き合うのは苦痛です。
というのも、僕は工学部に所属しているのですが、どの理系学部でも興味のないことで専攻を決めると本当に辛い目にあうだろうと感じています。
詳しくは、「【暴露】工学部はやめておけ!?現役工学部生がメリットやデメリットを解説します!」でもお話していますので、よければぜひ。
このような落とし穴もありますし、その大学にいくことで自分の学びたいことは学べるかどうかを今一度、確認してみてはいかがでしょう。
地方国立大学の理系を選ぶことのまとめ
ここまで地方国立大学の理系を選ぶメリットやデメリットについてお話してきました。
ザックリですが、見ておきたい点をまとめておきましょう。
・大学の立地
・学費・生活費といった金銭面
・自分の学びたいことが学べる環境があるか
繰り返しになりますが、特3つ目の自分の学びたいことが学べるかというのは非常に重要なポイントになります。
地方国立だからといって腐ってしまえば終わりですが、案外楽しいこともあって居心地がよかったりするので安心してほしいなと思います。
僕の意見が少しでも参考になったのであれば幸いです。