
大学生はどんなこと思って使ってるの?
このような疑問を解決します。
大学の試験で従来の学校のテストと大きく異なる点はいくつかありますが、その中でも過去問の存在が大きいのではないでしょうか。
僕も大学入学当初はかなりビックリしましたし、活用するのに抵抗を覚えたりもしたので、ずるいと感じる方の気持ちもよくわかります。
しかし、慣れとは怖いもので、大学生活を何年も過ごしていると過去問を参考に試験勉強を進めるようになってきたのは間違いありません。
そこで今回は、大学のテストで過去問をもらうのはずるいのか否かについて、現役大学生の僕が素直な意見を述べていきたいと思います。
理系大学生で、大学でもゴリゴリ試験を受けてきた筆者の経験談なども交えて進めいくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【結論】大学のテストで過去問をもらうのはずるいことではない
先に結論からお話しておくと、大学のテストで過去問をもらうことは、何もずるいことではありません。
僕自身、大学1年生のころは過去問を使うことに引け目を感じて自力で試験対策を行っていましたが、学年が上がるにつれて、共有の頻度も上がっていき、変な抵抗もなくなっていきました。
確かに高校までのテストでは過去問などは存在しませんでしたし、カンニングをしているような気がして卑怯なイメージもあるかもしれません。
ですが、大学では過去問が先輩から受け継がれていたりするのが普通ですし、それを参考にして効率的に試験対策をするだけなので問題なし。
去年の試験と同じ形式で出題されるとは限りませんし、結局はテストに向けて勉強する必要はありますからね。
この時点で過去問に対する抵抗がなくなった方は積極的に活用していけば良いと思いますが、まだまだモヤモヤしている方もいることでしょう。
なのでここからは、過去問をもらうのはずるいと思わない理由や、ずるいと思い込んでいる人に対する僕の意見をお伝えしていこうと思います。
大学のテストで過去問をもらうのはずるいと思わない理由
「大学の試験の過去問をゲットするのはずるくない」という結論をお話したところで、そう思う理由についてお話していきたいと思います。
具体的には、次の通り。
・過去問をもらっても結局は勉強するから
・付け焼刃の知識で乗り切っても後々後悔するから
順に解説していきますね。
理由①:情報収集もスキルのうちだから
まず、過去問の入手をはじめとした定期試験を乗り切るための情報収集を行えるのも1つのスキルだと僕は思います。
過去問1つを手に入れるとしても、学科内やサークルなどで人脈形成をしておく必要がありますし、そのような関係を築いた賜物と言ってもいいでしょう。
以前に出題されたテストを参考にせず自力で試験を乗り切ることが努力の一種なのであれば、テスト攻略に必要な情報などを集めることもある種の努力。
何も、「ずるい!」と頭ごなしに否定する必要もないと思いますよ。
そして何より、個人的な意見としては、試験などのときに助け合える友人を大学で作っておくべきだと思います。
詳しくは、「【本音】大学生の友達関係は”狭く深く”がいい話【無駄に広いとしんどい】」が参考になると思うので、よければご覧ください。
理由②:過去問をもらっても結局は勉強するから
当たり前ではありますが、過去問をもらっただけでは試験を乗り越えて単位を取ることはできません。
自力で勉強に励み、内容を理解してはじめて問題が解けるわけですから、この点に関しては過去問がない人と同じですよね。
この点を考慮しても尚、過去問をもらうことがそんなにずるいことだと言い切れるでしょうか。
たしかに一夜漬けなどのピンポイントの学習で単位が取れるのは卑怯に感じられるかもしれませんが、試験範囲で重要な点を抑えているだけですからね。
ちなみに、詳しくは後述しますが、過去問通りに出題される保証は無いので、実はリスキーな行為です。
広い範囲をカバーできるよう丁寧に勉強してる学生の方が何倍もすごいので、ずるい思うのではなく、むしろ自分を褒めて欲しいと思います。
理由③:付け焼き刃の知識で乗り切っても後々後悔するから
また、過去問を使って勉強する人は、一夜漬けのような詰め込みによる一時的な記憶で試験を乗り切ろうとします。
なので、目の前の大学のテストはクリアできたとしても、院試や就職後の専門知識が必要となるシーンで後悔することになるでしょう。
大学のテストのときからしっかり勉強に取り組めば、その時は辛いと感じるかもしれませんが、後々その努力が活きてくるはずですよ。
関連記事 大学生が勉強しないのはなぜ?現役大学生のガチ考察【リアルな大暴露】
大学のテストで過去問をもらうのはずるいと思う人に伝えたいこと
ここで、大学のテストで過去問をもらうのはずるいと感じている人に伝えたい、僕の意見をお伝えしたいと思います。
自分自身の経験談なども交えながらお話していくので、判断材料の1つとして参考にしていただければ嬉しい限りです。
具体的には、以下の通りです。
・ずるいと思うのであれば、過去問なしで挑もう
・試験のための勉強か、自分のための勉強かを考えよう
それぞれ解説していきますね。
①:大学の試験は過去問が全てではないから
まず覚えておいてほしいことは、大学の試験は過去問が全てではなく、それに頼って勉強するのはある種の博打であるということです。
所詮何年か前に行われた試験問題ですし、また同じ出題形式だったり、要点が問われるとも限りません。
僕自身、過去問に頼り切って勉強をしてしまったことがあるのですが、試験の際に過去問とは違う問題が出題されてボロボロになったことがあります。
周りの出来も悪かったのか、運よく単位は取得することができましたが、大学のテストは過去問が全てだという思い込みは捨てるべきだと学んだ経験でした。
このように、あくまでも過去問は過去のテストに過ぎず、来たる試験の参考にしかなりません。
先生が過去問が出回っていることを把握していることもありますし、「君たち過去問持ってるだろうけど、先輩のミスってる答案が出回ってることもよくあるから、結局自分で解けなきゃダメだよ。」と実際に言われたこともあります。
なので、いわば自己責任ですし「先輩などから過去問をもらって楽してる!ずるい!」などと思う必要もないのではないでしょうか。
当たり前のことではありますが。過去問の有無に関わらず、講義で扱った内容をしっかりと理解していくことが一番大事です。
大学のテストに関しては、以下の記事で詳しくお話しているので、あわせて読んでおけば試験に対する不安は解消できますよ。
あなた 大学のテストってどんな感じ?難しいの? 学生の生の声とか聞いてみたいなぁ…。 このような疑問を解決します。 …
②:ずるいと思うのであれば、過去問なしで挑もう
また、過去問に対して抵抗があるなら、全て自分の力で試験範囲を勉強して試験に臨めばいいと思います。
僕は先輩などから試験の問題をガッツリ入手していたこともあれば、自力で1から対策したこともあります。
この両方の経験を通して、自分は「過去問を参考に必要最低限の知識を身に付け、そこから理解を広げていく」勉強法が一番合っていることがわかりました。
仮に過去問が卑怯だと感じるのであれば、自分の考えを尊重し、自力で勉強して試験対策を行ってみるのが良いと思います。
人によっては先入観などが消えてやりやすいかもしれませんし、大学で勉強をサボらないための工夫として取り入れることもできますよね。
それでも尚、過去問が不要だと思えればそれで良いですし、すべての単位を取り切るのは厳しいと感じる場合は、過去問を活用して効率よく点を稼ぐ方針にシフトするのが賢明かと。
ちなみに、過去問を使うことを決めるのは逃げではありませんし、博打要素があることを承知の上で利用する、ある種の戦略とも言えます。
変なプライドを持ち続けて単位を落とし、留年などになってしまっても笑えないので、対策を講じる際はお早めに。
関連記事 【落単】大学で単位を落とす割合は?その後の流れや対策も現役大学生がお話します!
③:試験のための勉強か、自分のための勉強かを考えよう
大学で過去問をもらっている人に対してずるいと思ってしまう方は、自分はどのような姿勢で勉強に臨んでいるのかを今一度確認してみましょう。
これは個人的な偏見も混じっていますが、過去問信者である大学生は、
・テストは単位が取れればそれでよし
・勉強したことも試験が終わればすぐに忘れる
これらの特徴が当てはまる学生達だと思います。
上記に該当する人達は、目の前の試験を乗り切るためだけに勉強していると言えるでしょう。
あなたも同じような考えであるならば、潔く過去問を使って勉強以外の自分がやりたいことに時間を使うことをオススメします。
ですが、仮にそうではなく、目の前の試験だけではなく将来なども見通して、自分のために勉強したいと考えているのであれば、過去問を活用してテストに臨むことに抵抗を感じる必要はないと思います。
過去問を参考にしたとしても、試験日までに積み上げる勉強量を決めるのはあなた自身なのですから、どれだけ試験範囲を網羅しても良いわけです。
他の学生が過去に出題されていた問題だけを完璧にするのであれば、あなたは過去問に加えてそれ以外の試験範囲もマスターすれば良いだけの話。
そうすれば、試験も安心して乗り切る確率も上がりますし、自分のためになる勉強もできますよね。
過去問は不確定要素も多くてアテが外れることがあるのも確かですが、試験の傾向などがわかって便利なことは間違いありません。
賢く活用して、上手に大学生活を乗り切っていきましょう。
「大学のテストで過去問をもらうのはずるいのか」についてのまとめ
ここまで、大学のテストで過去問をもらうのはずるいのか、についてお話してきました。
最後にもう一度、まとめておきましょう。
・情報収集もスキルのうちだから
・過去問をもらっても結局は勉強するから
・付け焼き刃の知識で乗り切っても後々後悔するから
・大学の試験は過去問が全てではないから
・ずるいと思うのであれば、過去問なしで挑もう
・試験のための勉強か、自分のための勉強かを考えよう
正直なところ、試験の過去問は絶対的なものではなありませんし、いきなり出題傾向が変わったりすることも起こり得ます。
ですが、担当教員がどのような問題を出題し、どれぐらいの理解度が求められているのかを測る便利なツールとなることも間違いありません。
賢く活用すれば、大学の試験を乗り切って単位を取得するという最低限の目標をクリアしつつ、自分の糧となる勉強を積み上げることも可能です。
ぜひ、過去問と上手に付き合いながら大学生活を過ごしてみてくださいね。
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