電車通学の時間も勉強しないとな。
でも、英単語以外に何をすればいいんだろう?
このような悩みを解決します。
僕は浪人生として予備校に通っていた時期があったのですが、電車で片道1時間半ほどかけて通学していました。家の近くに予備校がないという同じ状況であれば、毎日時間をかけて通学することになってしまう人もいると思います。
そこで本記事では、貴重な通学時間を無駄にしないためにも、僕が実践していた電車でもできる勉強方法をまとめてみました。
自分は理系の学生で、物理・化学、日本史選択の国立大学志望でした。科目の違いなどはあるかもしれませんが、そのまま取り入れるも良し、参考にして独自の方法を生み出すも良しなので、自分に合った勉強法を見つけてくださいね。
電車で勉強することの重要さ
実際に僕がどんな勉強法をしていたのかをお伝えする前に、通学時間に勉強する大切さをお話したいと思います。
多くの人は、通学に時間がかかることは大きなデメリットに感じているはずです。
確かに、朝の支度の時間を確保するのも難しいし、何より移動で疲れます。朝の通勤時間にかぶっていれば満員電車になりますし、夜はお腹がペコペコな状態で乗っても、家に着くのは遅い時間になります。
家が遠ければ遠いほど、負荷は大きくなってしまうことは明らかでしょう。
しかし、あなたの努力次第では、朝は家が近い人が眠っている時間や、夜はみんなが疲れてダラダラする時間も勉強できます。電車に乗っている時間を勉強時間に変えることができれば、絶対に他の受験生と差をつけることができるでしょう。
そして何より、1年を通してみると莫大な時間になります。
片道1時間で、1日2時間電車に乗るとしましょう。
浪人生を想定し、予備校に通うのが4月~2月末までとして単純計算すれば、2時間×約330日=約660時間。
日数で換算すると、660÷24=27.5なので、浪人中に27日と半日分の時間を電車に乗って過ごしていることになります。
高校生であれば、3月も登校日がありますし、3年間続ければすさまじい時間になりますよね。
この時間を勉強に使えばどれだけ成長できるのか、想像してみるとワクワクしませんか?
電車内でやっていた勉強法:英語
僕が電車内でやっていた英語の勉強は、主に次の3つです。
・英単語を覚える
・リスニング対策
・長文読解
それぞれどのようなやり方だったのか、紹介していきたいと思います。
また、当ブログでは英語の勉強法などを解説した記事も用意しています。ぜひチェックしてみてください。
\英語が苦手な方は必見です/
①:英単語のインプット
電車で勉強すると聞いて、真っ先に思い浮かべるのは英単語ではないでしょうか?
英語を伸ばすにあたって単語のインプットは絶対に必要ですし、通学時間を利用すればかなりの差が生まれます。
そして、電車で単語の勉強をする際に気を付けてほしいのは、ボーっと単語を眺めるだけにならないようにすること。朝は電車に揺られて眠くなってしまうので、気づけば数分経っているのはよくあることです。
対処法は、読み上げのCD付いている単語帳を選び、音声を聞きながら単語帳を進めるという方法です。
これならボーっとする回数が減り、万が一聞き逃したり、何かメモをとりたいと思ったときは、音声をとめたり一個前に戻してあげれば大丈夫です。
ですが、この方法を一回やるだけで一冊の単語帳を仕上げるのは至難の業。何周も繰り返して頭の中に叩き込みましょう。
参考までに、僕が浪人中に使っていた単語帳『鉄壁』を紹介しておきます。使い方などを解説した記事もあわせてチェックしてみてくださいね。
また、CDはこちら。1枚購入すれば共有できるので、同じ単語帳を使う・購入する友人と割り勘するのも良い方法です。
改訂版 鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁CD [ 鉄緑会英語科 ]
関連記事鉄壁で英語を底上げ!最強の単語帳を使い方と併せて紹介します!
②:リスニング対策
実際にリスニングをやってみるとわかるのですが、電車の車輪などの音がうるさくて聞きにくいことが多々あります。
僕はリスニングが苦手だったこともあり、騒音に耐えながら音声を聞いていました。音漏れに注意しながら音量を上げることで、対処できると思います。
そして、リスニング以外に、シャドーイングをしているときもありました。
朝は人が多いので控えましたが、帰りの電車はかなり空いていたので他の乗客に聞こえないように呟いていました。
オススメはマスクをしながらめっちゃ小さい声でやる方法です。
リスニングもシャドーイングもやろうと思えばできるので、単語ばかりで飽き飽きしている方はぜひ。
関連記事英語の音読は効果アリ!日々の英語学習に取り入れよう!【経験者が語る】
③:長文読解
電車の中で長文読解をするのは、酔って気持ち悪くなりやすいのもあり、優先順位は低かったです。
また、お世辞にも自習室のような集中できる環境とは言えないので、基礎知識の確認に時間を割く方がベストでしょう。
学校や予備校の予習などで、どうしてもやらないといけないときだけにしましょう。
やり方を紹介しておくと、本文をコピーしてバインダーに挟み、読解するという方法でやっていました。
僕が使ってたバインダーはこちらです。プリントを入れるファイルもあるので、非常に便利ですよ。
このファイルや単語帳をすぐに取りだせるように、手持ちのカバンがあると便利ですよ。僕が使っていたのは下記のもの。
トフィー キャリングケース マグネットタイプ 黒 275TF(1コ入)
関連記事英語長文の解き方や読解のポイントを徹底解説!【実践レベルまで引き上げ】
電車内でやっていた勉強法:国語
電車内で勉強できるのは、何も英語だけではありません。センター国語の攻略のために、電車の時間を使って基礎知識を覚えておくことも必要です。
国語に関しては、次のように分野別でお話していきたいと思います。
・現代文
・古文
・漢文
順に解説していきますね。
①:現代文
僕が現代文対策でやっていたのは、ズバリ漢字です。
センター国語では10点分しかありませんが、決して侮ってはいけません。その僅差が大学の合否を分けることだってあります。
絶対に落としてはいけないところだからこそ、隙間時間を使って勉強していました。高校で漢字の参考書が配布されているならば、それを使えば問題ありません。
また、「漢字の勉強=漢文の勉強」」だと予備校の漢文の先生も仰っていたので、漢文の勉強も兼ねてやっていました。
僕は漢字の重要性に気づくのが遅く、完璧な状態でセンターを迎えることができなかったのが反省点でした。漢字の勉強を軽視せずに、学校のテストなどを利用しながら、早い時期から取り組んでおきましょう。
試験が近づくにつれて自分の苦手なところが浮き彫りになり、やらないといけないこともドンドン増えていきます。
余裕があるうちからコツコツと積み上げていきましょう。
②:古文
僕が古文でやっていたことは、"古文単語と敬語"です。
古文単語は参考書を読んで覚えることに専念していました。ただ暗記して覚えるのではなく、その語のニュアンスを掴み、イメージをもって覚えることを意識していました。
有名な単語帳の中には、イラストや語呂合わせがついていたり、色んな工夫があると思います。
単語の代表的な意味を覚える手段は何でもいいのですが、その単語の意味を表す元となるイメージをもっておくと、いろんな場面に合わせて適切な訳ができます。
そのイメージを掴んで覚えるよう心がけていました。
また、古文の敬語は読解において重要な役割を担っていて、センター古文では敬語に関する設問も登場します。
なので、隙間時間などを使って、尊敬語、謙譲語、丁寧語の意味や分類、敬意の方向をちゃんと整理するようにしていました。
僕もはじめは古文の敬語が大嫌いでしたが、ちょっと勉強したらわかるようになりましたし、やっといてよかったと思いました。
苦手な方はぜひ、やっておきましょう。
③:漢文
僕が漢文対策でやっていたことは、漢字の勉強と、授業の復習。この2つだけです。
漢字の勉強は、現代文で述べたように参考書でやっていました。辞書も使いながら、その漢字の意味を理解するように努めました。
次に授業の復習ですが、ノートを何回も見直していました。予備校の漢文の先生は読解法を確立されていたので、そのやり方を自分のモノにしようと頑張っていました。
授業中に先生が教えてくれる読み方やポイントをその日のうちに復習すると同時に、授業で先生が立ち止まった重要点も頭に入れていきましょう。
ちなみに僕は、授業が始まる前に本文をコピーしてノートに張り付けておき、そこに板書やメモをしました。ノートだけ開けばすべてが揃う状態にしておくと復習もしやすいですよ。
一工夫すれば、電車で勉強しやすくなることは多いので、色々と試行錯誤してみるといいでしょう。
電車内でやっていた勉強法:数学
「電車で数学って勉強できるの?」と思う方がいるかもしれませんが、やる気があれば可能です。
僕は数学が大の苦手だったので、電車の時間さえも使って勉強するようにしていました。
ですが、やっていたことは非常に単純で、次の2点にまとめられます。
・授業の復習(板書やノートを見ながら)
・予習(あまり書かずに考えて方針を立てる)
詳しく解説していきますね。
①:復習(板書やノートを見ながら)
数学の授業の復習は、板書を目で追いながら見直しをしていました。
一度ノートを見て授業内容を思い出してから、先生のように説明できるかどうかを試す方法です。
ただノートの解答を見ながらなぞっていても、思考停止で文字を読み上げるだけになり、時間の無駄になりがち。ただの式変形1つをとっても、ちゃんと理解するように心がけ、友人に説明できるような状態を作り上げましょう。
それから、自習室などの落ち着いて勉強できる場所で、問題文だけを見て解き直すようにしました。
手を動かしながら「ここはこうだから、こうなるんだよね。」「ここで問題文の条件がきいてくるんだよなぁ」と心の中で呟きながら解くのがオススメです。
ここで、復習しやすいオススメのノートの取り方を紹介しておきます。
電車などで見直したい場合は、問題文のコピーをノートに貼り、できるだけ見開き1ページに板書を収めると良いでしょう。
机の無い場所でノートとテキストの2冊を広げることは難しいですし、コピーをはっておけば問題がすぐに見れてかなり楽になります。
また、見開き1ページに収めることで、ペラペラとノートをめくる手間が省けます。個人的な意見ですが、ページを跨いで解答が続くと、流れが切れて思考が止まっちゃうような感じがします。
ページを行ったり来たりしながら確かめるよりも、一目で全部見えるほうがわかりやすいと思ったが故です。
これはあくまで一例ですし、みなさんがわかりやすいと思うようにノートの取り方などを工夫すると良いと思います!
②:予習(あまり書かずに考えて方針を立てる)
電車の中で数学の予習するとしたら、問題を読んで解答の方針を固めて、大まかな流れを見通すことを意識しましょう。
ですが、僕は数学が苦手だったので、数学の予習や問題演習、過去問はじっくり向き合おうと心に決め、電車内ではやらないようにしていました。
本当に必要な予習が間に合わなかったときだけ、やってました。
電車内でも頭を使って考え抜くことができますし、騒音や揺れがある中で集中できるようになれば、大きな武器になるでしょう。
僕があまりやらなかっただけで、できないことはないので紹介しておこうと思いました。余裕がある方はぜひ、挑戦してみてください。
電車内でやっていた勉強法:物理
次は物理についてです。
電車内でやっていた勉強は、次の2つが挙げられます。
・説明が中心の参考書を読む
・授業のノートを見直す
順に解説していきます。
①:説明が中心の参考書を読む
物理が苦手な方は、ぜひ通学時間を利用して基礎を固めてほしいと思います。
僕は現役生のときに、問題演習ばかり行ってしまい、基礎を疎かにしていました。
しかし、浪人して考え方を改め、しっかり基礎を固めるようにしました。このような意識をもって勉強した結果、点数がドンドン上がり、物理という学問のおもしろさにも気づけました。
なにも物理に限った話ではありませんが、基礎を徹底することは本当に大切なので常に意識しておきましょう。
ちなみに、僕が使っていたのは『新・物理入門』という参考書です。駿台の出版で、微積も使った高等な内容ですが、予備校の授業で扱う内容も説明されていたので熟読していました。
物理が超得意な方や、予備校生にピッタリな一冊です。
②:授業のノートを見直す
物理に関しても、授業の復習はとても大事な勉強です。
特に大学受験の物理は1つの設問に対して問いが複数用意されていることが多く、途中で分からなくなってしまうこともあると思います。
なので、予習でわからなかったのはどこかを授業でチェックして、復習でそこを重点的に補っていくことが可能です。
先生の説明をまとめたノートを見返すのも大事ですし、不安なところは基礎まで戻り、教科書や参考書も確認するようにしましょう。
高校生は年末やセンター試験ギリギリまで習い終わらないこともあるので、日々の復習を大事にしてくださいね。
電車内でやっていた勉強法:化学
化学が苦手な人も多いと思いますが、通学時間などの隙間時間を上手に利用すれば点数を上げることができます。
僕が電車でやっていた化学の勉強は次の2つです。
・授業の予習
・暗記知識のインプット
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①:授業の予習・復習
学校や予備校の教科書に目を通して授業の予習・復習するだけでも、理解度はかなり変わってきます。
予習は教科書の太字で強調されているところを中心に、復習はその日の授業で何を習ったのか、先生が大事だと言っていた場所はどこかなどを意識しながら行いましょう。
化学は教科書を読んで物質の名前を覚えるだけでも予習になるので、通学時間も有効活用しやすいと思います。
特に現役生は物理・化学の授業がセンター試験の直前まで終わらないこともあるので、日々の授業を大事にしてくださいね。有機化学は頻出分野で、現役生と浪人生の差がつきやすいので要注意です。
説明なども同じなので、授業内容も鮮明に記憶に残るよ!
②:暗記知識のインプット
化学は計算が難しくて苦手に感じる人も多いですが、実は知識分野もたくさんあります。
理論・無機・有機の分野ごとに例を挙げていきましょう。
理論:コロイドの特徴
無機:物質ごとの特徴
有機:高分子化合物
他にもあるでしょうが、パッと思いついたものを挙げてみました。
通学時間を上手に利用してこれらの知識をインプットしていくだけでも、点数は少しずつ伸びていきます。
センター試験でも二次試験でも、計算でない基礎レベルの知識問題は必ず出題されます。他の受験生が確実に正解する設問を網羅していくことが大切です。
電車内でやっていた勉強法:日本史
僕は理系にしては珍しい日本史選択でした。
日本史は基本的に覚えれば勝ちという浪人生が有利な条件でしたので、電車の時間はできるだけ多く日本史に使おうと決めていました。
そんな僕がやっていたことは、次の3つです。
・参考書で知識の整理
・授業の復習
・マーク形式の問題集をする
順に解説していきますね。
①:参考書で知識の整理
僕が使っていた日本史の参考書は、赤シートで単語が隠れる仕様だったので、それを有効活用していました。
勉強中する際に意識していたことは、頻出な人物や事件など、基礎中の基礎が抜けていないかということです。センター日本史はあまり得意でなかったので、正答率が高いような問題は絶対に間違えないという当たり前のことを徹底していました。
そのおかげか、浪人してからセンター日本史の点数が安定するようになり、本番の点数は現役時より上がりました。
また、僕が個人的にやっていた遊びなのですが、試験に出そうなややこしいものにヤマをはっていました。
日本史を勉強していて、似たような名前が出てきたり、受験生が苦手そうな事件など、試験で問題にされそうなところに目星をつけます。
そして、自分はこの問題が出たら絶対に落とさないという状態まで仕上げるのです。僕はこれで、本番のセンター日本史36問のうち4問が見事ヤマが的中し、正解しました。
もちろん、全範囲穴をなくすように勉強することが第一ですが、「出題されたら嬉しいな」ぐらいの軽い気持ちで、ヤマをはることもオススメです。
②:授業の予習・復習
日本史に関しても、授業の予習・復習は大切です。特に戦後は授業が駆け足になって苦手になりやすいので入念に行いましょう。
予習の際は太字の部分を重点的に、復習のときは授業を思い出しながら知識を定着させていくといいですね。
僕は日本史の内容を日々の授業とリンクさせて覚えるよう努めていました。
例えば、先生がドヤ顔で語呂合わせを披露した年号や、休み時間に友達と問題を出し合った範囲など、自分の記憶の中に強く残るような工夫をしました。
隙間時間の使い方次第で、日本史はいくらでも伸びると思いますよ。
③:センター対策の問題演習
僕は隙間時間を見つけては、予備校でもらえたマーク問題の冊子や、センター日本史の過去問を何度も解いていました。
電車の中はもちろん、予備校の休み時間や昼休みなど、空いた時間があればドンドン解き進めていきましょう。
日本史のマーク問題は、隙間時間にすぐ始めることができる点が大きな魅力です。
"問題を読んですぐにわかるorわからない"という二者択一なので、頭を使ってじっくり考えることもないはずです。
わからないところはドンドンとばしていき、短い時間で演習が可能ですが、その分復習にはしっかり時間を使うようにしてくださいね。
電車内での勉強法まとめ
ここまで僕が通学時間にやっていた勉強を科目別にまとめてきました。
電車に乗っている時間は無駄に感じるかもしれませんが、本当に無駄にするか少しでも有益なものにするかはあなたの努力次第です。
例え小さな積み重ねでも、続けていけばやがて大きな差になります。
このこと意識しながら毎日コツコツと頑張っていけば、必ずその努力は報われるでしょう。
心から応援しています。がんばってください!