なんとかして得意になりたいけど、コツとかないかな?
このような悩みを解決します。
僕はセンター英語80点からスタートし、センター英語の筆記で190点以上をとり、最終的に旧帝大学の英語で8割を超えるまでに成長しました。
現役・浪人時代には有名な英語講師の授業を受けていた経験もあり、そのときの情報も元にしながらお話しようと思います。
英語の長文読解が難しいと感じる理由
あなたはどうして英語の長文読解が難しいと感じるのか、考えたことはありますか?
僕は一切考えずに闇雲に努力して、奇跡的にできるようになりました。
しかし、このようなやり方はよくないですし、あなたがどうして長文問題が苦手なのかを知るためにもこの分析は必須でしょう。
今回ここで挙げるのは次の3つです。
理由①:単語や文法などの基礎が必須
理由②:見た目で圧倒される
理由③:内容がつかめないとすぐに焦る
自分はどの要素が原因で悩んでいるのかをしっかり把握して、対策をとっていきましょう。
理由①:単語や文法などの基礎が必須
長文問題が難しいと言われる理由の1つとして、単語や文法の知識が必要というものが挙げられます。
英語の長文は一文のカタマリであり、一文は単語や熟語が文法のルールに基づいて構成されています。
なので、仮に単語や文法がおぼつかないと、一文が読めず、長文読解ができなくなりますよね。
この基礎がしっかり固まるまでには時間もかかりますし、多くの人が「長文は難しい」と考えるのでしょう。
ですが、特に英単語については覚えるコツがあり、丸暗記をやめれば芋づる式に覚えることができます。
詳しくは下記の記事を参考にしてみてください!
理由②:見た目で圧倒される
多くの学生が英語の長文問題が苦手な原因として、その見た目に圧倒されるということが挙げられます。
見開き1ページに渡って英語がビッシリ並んでいて、パッっと見難しそうな印象を受けてしまいます。
その結果、簡単な文章であっても難しいと思い込んでしまって解けなくなる。
いわばマインドブロックのような状態になってしまうんですね。
長文問題に慣れてないうちは、その見た目に圧倒されずにはいられないと思います。
ですが、少しずつ実力をつけて解けるようになってきたら、そのような気持ちは排除すべきです。
「あぁ、いつも通りの量だな。」
「いつもより量が多いけど、大丈夫やろ。」
このような、自分ならできるというマインドを持って問題に取り掛かることも非常に重要です。
理由③:内容がつかめないとすぐに焦る
多くの生徒が陥りがちな状況は、一文でもわからないとパニックになってしまうということ。
個人的に、真面目な人ほど陥りやすく、焦ってしまう傾向があると思います。
ハッキリ言って、長文でわからない文章の1つや2つ出てきても何の問題もありません。
・設問に全く関係ない部分
・他の人もできないほど難しい
・その後の文章を読めば理解できる
このような場合もあるので、数か所分からなくても大丈夫です。
特に英語の長文では"その後の文章を読めば理解できる"ケースが多いので、これについては後に詳しく解説します。
英語の長文読解の解き方
長文の苦手意識の原因を紹介したところで、具体的な解き方についてお話していきます。
長文問題の解き方は、次の3ステップに分けることができます。
ステップ①:設問に目を通す
ステップ②:文章を最後まで読む
ステップ③:設問を解いていく
それでは、順に解説していきます。
英語の長文読解の解き方①:設問に目を通す
長文問題を解く際は、いきなり読み始めるのではなく、まずは設問に目を通しましょう。
極端な話ですが、長文を読めたとしても、問題で正解を導き出せなかったら点にはなりません。
最初に設問で何が問われているのかを把握することで、長文はかなり読みやすくなります。
問題に関係していて重点的に読むべき部分と、流し読みする部分に分けて読解を進めれば効率よく進められますからね。
自分は何を問われているのかを意識しながら読解できるようにしましょう!
英語の長文読解の解き方②:文章を最後まで読む
設問を確認したら、いよいよ長文読解を始めていきます。
このとき注意してほしいのは、読みながら設問に答えていくのではなく、最後まで一気に読むべきであるということ。
読み終えてから問題を解く主な理由は、長文全体の流れを把握したうえで日本語訳をするほうがキレイに訳せるからです。
下線部を訳す問題は難単語が含まれていることも多く、文脈から推測する必要もあります。
文章を最後まで読んでいると、論理的に正しい和訳を見つけ出し、正確に訳すことができます。
長文に慣れてくると、解きながら読むか、読んでから解くかで大きな差が生まれることに気づけると思います。
本文の内容を忘れてしまうのを防ぐ方法も後で紹介するので、参考にしてくださいね!
英語の長文読解の解き方③:設問を解いていく
文章を最後まで読んだら、いよいよ設問を解いていきましょう。
長文をしっかり読み込めていたら、ドンドン答えていけると思います。
このとき記号の書き間違えや、解答欄のズレには十分に気を付けましょう。
英語の長文読解の3つのコツ
次に、英語の長文問題を解く際のポイント、やるべきことを3つ紹介します。
僕は浪人時代に教えてもらっていた英語の先生が仰っていたことをマネしていました。
その先生は英語に関する多くの参考書を出版しており、英語業界なら知らない人はいないレベルの有名人です。
竹岡広信先生という予備校講師なのですが、今は学研プライムゼミにも所属していらっしゃいます。
完全無料で竹岡先生の含め一部の授業を受けることができるので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
>>学研プライムゼミの評判は?実際に使ってみたので徹底解説します!
それでは、長文読解のポイントを1つずつ解説していきます。
英語の長文読解のコツ①:パラグラフメモをとる
パラグラフメモというのは、簡単に言うとその段落の内容を要約したものです。
1段落読み終えるごとに、その段落に書かれていたことを自分の言葉でまとめて、どこかにメモしておきます。
長文問題の左右の端にはスペースがあるはずなので、そこにメモをとればいいと思います。
1文か2文でいいいので、読めばその段落に書かれていたことが思い出せるように書き留めておきましょう。
慣れるまでは難しく感じますが、その効果は絶大です。
「あの内容ってどこに書かれてたっけ?」と悩むことがなくなりますよ。
また、各段落の内容を要約しながら読み進めることができるので、長文の理解度はメモをしないときよりグンと上がります。
学校の文章など簡単なもので練習してから、センター英語で長文などでパラグラフメモをとるよう意識してみましょう。
センターの長文で慣れることができたら、そのまま二次試験の長文でも対応できると思いますよ!
英語の長文読解のコツ②:ディスコースマーカーに注目する
ディスコースマーカーとは、文脈の流れや文同士の論理関係を示す単語や句のことを言います。
もう少しわかりやすくいうと、「しかし」などの逆説や、結果を表す「よって」などの意味をもつものです。
このディスコースマーカーに注目することで、何が書かれているかを理解したり、重要な箇所を見極めることができます。
長文に慣れていくほどその威力を発揮するので、今から出会うたびに印をつけるよう癖にしておきましょう。
ディスコースマーカーの詳しい説明や、頻出なものの例などは次のサイトを参照してください。
英語の長文読解のコツ③:一部がわからなくても焦らず進む
先ほども少し触れましたが、長文の一部分が分からなくても焦らずに読み進めましょう。
かなりかみ砕いた表現をしますが、多くの英文では"いきなり意味わからんこと→その詳しい説明"という順番で書かれています。
読者からすると「わからない」ということを先に言っておいて、後からその説明をするのです。
なので、長文を読んでつまづいても、そのまま読み進めれば解決することが多いですし、安心してください。
早いときはその次の文章や段落で解決できますが、長文を読み切ってから理解できることもあります。
わからないところが出てきたからと言って、絶対に諦めないでくださいね。
ちなみに、私たちも普段の会話で"わからない部分がありながらも話を聞くと後からわかる"経験をしているはずです。
「ねぇねぇ、今晩は&$%’(36を作るから買い物いってきて!」
念のため母に聞くこともできますが、聞くまでもなく晩ご飯はカレーだとわかりますよね。
このように、後から分からない部分を理解するための説明やヒントが出てくることを覚えておきましょう。
英語の長文読解で使える応用テクニック
先ほどまでは長文が苦手な人向けの内容でお話してきました。
これらのことを意識&実践することで、長文の苦手意識は少しずつなくなっていくでしょう。
そして、今から話す内容は、少しレベルアップした応用内容となります。
少し難しい言葉も出てくるので、これを意識するのは長文問題が得意になってきてからにしましょう。
英語の長文読解で使える応用テクニック①:抽象と具体
先ほどもお話しましたが、長文でわからないところがあっても読み進めていけば理解できることが多いです。
これは英文に「抽象と具体」という特徴があるからで、実は本文ではこれが繰り返されています。
よって、後ろの文章を読めば具体的なものが書かれており、抽象部分の内容が理解できるというわけです。
これを上手く利用した読解法で、抽象部分が分かるなら具体例をほぼ読まずに進むという技があります。
具体例は抽象的な記述の補足のようなもので、一番大事で設問に取り上げられるのは抽象の部分です。
なので、「わかってるなら具体例を読み飛ばしちゃえ」という戦法となります。
これを使えば時間短縮につながり、重要なところや他の問題に時間を割くことができるという応用技です。
英語の長文読解で使える応用テクニック①:言い換えと対比
応用テクニックの2つ目は、英文の中の言い換えや対比に注目するという技です。
個人的に、これはかなり難しいと思います。
理由は、言われたらわかる場合が多いですが、自分一人で気づくにはかなりの慣れや経験が必要だからです。
この言い換えと対比に気づくヒントになるのは、文章の構造が似ているということ。
同じ第〇文型であることなどに注目して、「もしかして?」と勘づく必要があります。
わからない場所があっても、言い換え(同じことが書かれている)や対比(逆のことが書かれている)の場所に注目することで、内容を理解することができますよ。
言い換えや対比に注目して読解をしたい!という方は、次の参考書を手に取ってみてはいかがでしょうか。
著者は駿台の英語の先生なのですが、言い換えや対比を用いた読解法をとるベテランです。
僕がセンターから二次試験までの間で使っていた長文の参考書であり、とても勉強になりました!
英語の長文読解の解き方やコツのまとめ
\自身の経験から勉強のコツなどを発信中/