「大学の講義って本当につまらない」
「今まで授業は楽しかったのに、入学した途端につまらないと感じるようになった」
などなど、この記事を読んでいるあなたは大学の講義についてネガティブなイメージを持っているのかと思いますが、そんなあなたに質問です。
「どうしてこのような感情を抱くのか考えてみたことはありますか?」
講義をただマイナスなものと捉えているだけではいつまで経ってもおもしろくはなりませんし、自分からその原因を見つけようと考えて行動することで、大学の授業に対する見方は少しずつ変わっていきます。
そこで今回は、大学の講義がつまらないと感じる理由を、大学の特色や高校や予備校の授業との比較も織り交ぜながら考えていきたいと思います。
大学の講義を楽しめない原因は何なのかを把握すれば、あなたの大学生活は大きく変化し充実したものになるでしょう。
大学の教授は研究者であって教師ではない
大学の教授の本業は、研究です。
学生に向けて行う講義は、教授にとっては自分が全力で取り組むような、本命の仕事ではありません。
現時点で自明なことを誰かにわかりやすく解説するというよりは、新しい何かを発見することに力を注いでいます。
それに対して、高校や予備校の先生や講師の方々は、生徒に向かってわかりやすく教えて、理解させることが目的です。
喋り方や板書などを工夫し、たまには笑いを織り交ぜて生徒を楽しませながら勉強を教えていく彼らは、"教え方"が非常に上手いのです。
高校の先生は、ホームルームなどで生徒と仲が良い場合が多いので、気楽で笑いを交えながら授業ができます。
これに対して予備校講師は、自分の人気度によって開講する講座の埋まり具合が変わり、それが収入にも大きな影響を与えます。
なので、生徒にとってわかりやすくおもしろい授業を展開することが大事なポイントになってきます。
僕も予備校が大好きでしたし、おかげで成績がドンドン伸びていきました。
そんな先生方が、何人も学研プライムゼミに所属されています。
少しでも興味のある方はチェックしてみてくださいね。
このように大学の入学前後では教える立場の人の目的などの意識の持ちようが違ってくるので、僕たち学生はその変化に悩まされ、大学の講義はつまらないと感じるようになるのでしょう。
しかし、大学の教授にも講義にイマイチ力を注げない理由があります。
それは、自分の専門じゃない内容でも授業をさせられることがあるからです。
例えば僕が受けている微積の授業を行っているのは、幾何分野が専門の教授さんです。
たまに「私は幾何が専門なので、(以下略)。」という嘆きを聞かされることもありますが、数学そのものが好きらしいので、いつも熱心に講義を行ってくれています。
僕が一番驚いた話は、経済分野の先生が微積を教えることがあるということです。
経済のなかでも、計算で微積を扱う分野があるらしく、その関係で講義を行わされている教授もいるのだとか。
自分は経済学の専門で大学の教授になったのに、理系の生徒に微分積分を教えなければいかないというのは、納得がいかないのでしょう。
そのような立場に立たされてしまえば、学生たちの胸に響く講義にならないないのは仕方ないことかもしれませんね。
大学の環境の違い
高校・予備校と大学では、授業やそれ以外の生活面において自分を取り巻く環境が大きく変化します。
その違いは、講義に対するモチベーションに直結しているでしょう。
授業に限らず、生活全般に目を向けて詳しくみていきます。
授業中の雰囲気
高校では、授業中にスマホをいじっていたり喋っている人がいたら、先生が注意してやめさせていましたよね。
しかし、大学では基本的に教授は僕ら学生側には介入してきません。
私語をしている人がいても、よっぽどうるさくて授業に支障をきたさない限りは無視して講義を進めていきます。
予備校は、先生によって注意したりしなかったりが分かれていたのでなんとも言えませんね。
そもそも予備校の授業中におしゃべりする人はいませんでした。
隠れてスマホいじってる人はいたと思いますが・・・
このような風潮の結果、1つの教室内に真面目に参加している人とただ遊んでいるだけの人の2グループが生じてしまい、中には最初は熱心に取り組んでいたのに、いつの間にかスマホをいじって講義を終えるようになる人もいます。
よっぽど強い意志を持っていない限り、周りが楽している環境で自分だけ真面目に頑張ることは難しいですし、自分のなかの努力の基準が下がってしまうという悪影響も考えられます。
このような違いから、段々と大学の講義に対して真面目に向き合うことができなくなり、つまらないと感じてしまうことになるのでしょう。
明確な目標があるかどうか
あなたが高校生、もしくは浪人生のとき、何か目標はありましたよね?
そして、その目標があったからこそ、頑張れたのではないでしょうか。
僕には入りたい大学があって、そこに入学できるよう日々勉強に取り組んでいました。
「第一志望に合格する!」という目標があったからこそ、学校や予備校の授業も苦に感じることなく受けることができました。
しかし、大学に入学にして多くの学生は、新たな目標を設定することなく新生活をスタートさせます。
その結果、初めのうちは熱心に取り組んでいた勉強に対するモチベーションも段々下がっていって、苦痛を感じるだけになってしまいます。
「なんのために頑張ればいいのか」が分からなくなってしまい、勉強から目を背けていくんですね。
大学卒業後の人生設計ってなかなかイメージしづらいですよね。
就職するにしても、今自分が受けている講義が何の役に立つのか分からないと感じ、大学院に進学しようとしても、どのような知識が必要なのかわからず困ってしまうでしょう。
このような状況だとしっかりとした目標も定められず、おもしろくないと思いながらも講義に参加し、ダラダラと無駄な時間を過ごすことになるのでしょう。
僕は大学に入学する前に目標を定めることは非常に重要なことだと思っていて、その重要さがよくわかる記事もあるのでチェックしてみてくださいね!
一致団結するムード
高校だとクラス分けがしっかりしており、授業はクラスでまとまって受けますよね。
自分が勝手なことをするとみんなに迷惑をかけるかもしれない、嫌われるかもしれないという気持ちが生じ、真面目に授業に参加せざるを得ない環境でしたが、大学はそのような講義ばかりではありません。
他の学部・学科の人も一緒に受けたり、大人数が参加する講義もたくさんあるので、多少は身勝手な行動をしても大丈夫だろうという気持ちになります。
しかもほとんどの場合、自分以外におしゃべりをしたりスマホをいじっている学生がたくさんいるので、流されてしまうケースも多いです。
1つの教室にどれぐらいの人数の学生がいて、どんな関係の人たちなのかというのも大きな要因なのでしょう。
今やらないと後がない
自分の置かれている状況が、高校・浪人生と大学生では違うと思います。
前者は、頑張らないと大学に進学できない、辛い浪人生活を送ることになるという危機感を持つ人が多いです。
なので、学校の受験への力の入れ具合や時期にもよりますが、授業を無駄にすることなく、真面目に取り組みます。
予備校生は浪人のしんどさを知っている分なんとしても合格したいと思いますし、親からお金を出してもらって勉強させてもらっているという状況のため、真剣に授業を受けて良い結果を残そうと努力します。
それに対して大学生は、とりあえず大学に入学できたから大丈夫という謎の安心感があります。
テキトーに講義を受けて単位を取って進級していけば、なんとか就職や大学院に進学できるだろうという考えを持っている人が多いですね。
「良い大学に入ればキミの将来は安心だよ」
「たくさん勉強して、良い(頭の良い)大学に行きなさい」
このようなことをよく聞きませんか?
幼いころからこんなことをいっぱい聞いていると、大学がゴールだと感じてしまい、その固定観念が大学での勉強のモチベーションを下げているのでしょう。
なので、講義中はスマホをいじったり友人とおしゃべりをする学生が増えてしまい、全体の雰囲気が悪くなって、自分もつまらないと感じるようになるんだと思います。
自分の行動範囲の広さ
高校生と大学生の一番大きな違いは、行動範囲の広さにあります。
例えばアルバイトを始めることができたり、新たな趣味に目覚めたり、高校生のときより多くのものごとに手を出せるのが大学生の強みです。
その良さが逆効果を生み、大学の講義の優先順位を下げるという結果を生じさせてしまいます。
「今日はバイトしたいから授業休もう」
「〇〇したいから、授業中もやろう」
といった思考になってしまい、講義をサボったり真面目に聞かなくなっていきます。
その結果、大学の講義はつまらないと感じてしまうのですね。
一度でもサボると講義内容についていくのは難しくなりますし、悪循環に陥ってしまいます。
大学で勉強する意味や楽しさを見出せない
大学の講義では高校の授業に比べると、よりハイレベルな内容を扱ったり、また新しいことを学ぶことになるので、自分が今何を勉強しているのかがわからなくなることがあります。
「これってどういうこと?何してるの??」
「一体どのように役立つのだろう?」
このような疑問をすぐに解消できずにいると、講義に全くついていけないようになってしまいます。
その結果、講義内容が理解できず楽しさを見出すことができなくなってしまうんですね。
自習して理解しようとしても、一人暮らしで家事に追われたり、友人と遊びに行ったり、サークルに参加していると勉強時間を確保できなくなり、テストの直前に詰め込む羽目に。
このループから抜け出せず、大学の講義は難しくておもしろくないと決めつけてしまい、やる気が起きなくなります。
大学受験の反動
大学受験を控えた時期は、合格するために必死に勉強していた人が多いはず。
遊びに行くことも、ゲームも、好きな趣味も我慢して受験勉強に取り組んでいたのではないでしょうか。
その結果、大学に入学してから、勉強に対して拒絶反応のような現象が起こることがあります。
「あれだけ勉強したんだから、しばらくは勉強しない」という考え方になってしまうんですね。
なので大学の講義に対するモチベーションが皆無な状態になり、つまらないと感じます。
高校では部活や学園祭などの行事もあるので、勉強とのバランスが程よく取れますね。
予備校生の間は勉強を投げ出したくても投げ出せない状況なので半強制的に大学受験に向き合うことになります。
特に予備校生活は、浪人した方でないとその実態がわかりませんし、イメージしにくいと思います。
僕は「浪人」をテーマにした記事も書いているのでぜひチェックしてくださいね。
このように、受験を乗り越えるために多くのことを犠牲にして勉強に集中した反動がやってきます。
大学に入学してからこのような感情が生じることは仕方ないのかもしれませんが、残念なことですよね。
大学の講義がつまらないときの対処法
では一体どうすれば、大学の講義はつまらないと感じる現状を打破することができるのでしょうか。
今まで紹介したどの原因が、あなたのモチベーションを下げているのかはわかりませんが、必ずやるべきことがあります。
それは、"本気"で今の状況に向き合うことです!
ここでいう"本気"とは、現状を軽視することなく真剣に見つめあうという意味です。
頭をフル回転させて、何をすれば充実した講義になるのか、何が自分に必要なのかをしっかり考えてください。
その答えはすぐに見つかるとは限りません。
中には数週間、何カ月かかる人もいるでしょうが、一生懸命考えれば何かしらの答えが得られるはずです。
そして、自分なりに答えを出したら、それを行動に移してください。
ここが一番難しいかもしれませんが、乗り越えない限りあなたの講義に対するモチベーションは低い状態のままです。
仮に上手くいかず、講義をおもしろいと思えるようにはなれなくても、あなたの講義に対する見方は変わっているはずです。
そこから得られるものは必ずあるでしょう。
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大学の講義がつまらない理由を考えてみよう!
今回紹介した、大学の講義がつまらないと感じる要因は次の通りです。
- 教授は教師ではないという事実
- 周囲の環境
- 楽しさや意味を見出せないから
- 受験期の反動
おもしろさを発見できない理由は各々違うでしょう。
どうすれば自分の受けている講義を充実した時間に変えることができるのか、じっくり考えてみてください。
大学の講義に限らず、あなたの生活全般を見直すことにもつながるでしょうし、新たな気づきを得られるかもしれません。
大学生でいる時間は非常に大事で、あなたの人生を大きく左右する経験を何度もするでしょう。
そんな貴重な大学生活を、後悔しないように、あなたにとって最善だと思える過ごし方をしてほしいと思います。