でも経験者は少ないから、情報が得られなくて困っている。
このような悩みを解決します。
大学に入学してから、違うを学部・学科への移動を試みる人もいるでしょう。僕もその一人でした。
ですが、転学部・転学科を行う人は非常に少なく、情報も入手しにくいので不安になることも多いと思います。
そこで今回は、転学科の経験者である筆者が、自分の体験を元に解説していきます。(転学部も方も、読んで損しませんよ!)
ですがその前に、簡単な自己紹介をしておきましょう。
僕は国立の理系大学生で、一年の浪人生活を過ごして後期試験で入学。
工学部内の土木系から建築に転学科し、1年から2年への進級時に学科を変更しました。
\渾身の自己紹介記事です!/
転学部・転学科に関する体験談は少ないので、ぜひ参考にしてくださいね!
大学の転学部・転学科は動機が大事な理由
僕が転学科した経験から、転学部・転学科を踏み切るにあたった理由、志望動機は非常に重要だと断言できます。
その主な理由を挙げると、次の2つです。
・中途半端な気持ちだと挫折するから
・試験などで必要になるから
順に詳しく解説していきます。
理由①:中途半端な気持ちだと挫折するから
少し厳しい言い方になりますが、中途半端な気持ちで転学部や転学科をするぐらいならやめておいたほうが良いです。
学部や学科を変えれば、友人関係も大きく変わりますし、卒業単位の取得のために後輩と授業を受けることにもなって非常に大変な思いをします。
特に、進級するとキャンパス移動がある大学だと、1年生の授業のために通学するだけでもかなりの負担です。
なので、転学部・転学科を行って卒業するためには強い意志が必要になりますし、生ぬるい気持ちだと必ず失敗し、後悔します。
「本当に転学部・転学科をするべきなのか」、「どんなに大変なことも乗り越えていけるのか」をしっかり考え抜いた上で決断してほしいと思います。
理由②:試験などで必要になるから
僕の経験上、転学部・転学科願の資料や面接時に志望理由が必要となってきます。
教授の立場になって考えてみれば当然のことなのですが、志望理由がハッキリしない学生を自分の学科に入れたいとは思いませんよね。
また、志望理由がしっかりしていないと、それを読まれたときや面接時に悪い印象を与えてしまう可能性もあります。
自分のアピールもかねてしっかりした理由を持って臨んでほしいと思います。
大学の転学部・転学科の流れ
それではここで、転学部・転学科の大まかな流れについてお話します。
今から解説することは、僕が転学科を行った際の手順を元にしています。大学によって多少の違いは出てくると思うので、参考までに聞いてほしいのと、詳細は自分の大学の資料などを通じて確認するようにしてください。
ザックリとした流れを挙げると、次の通り。
・大学の資料を確認する
・大学に電話などで問い合わせる
・転学科先の教授に相談する
・転学科願の資料を記入&提出する
・指定された日時に試験を受ける
順を追って解説していきますね。
ステップ①:大学の資料を確認する
まずは自分の大学の資料を読んで、転学部・転学科の情報を集めましょう。
入学時に配布される、大学生活や授業などについてまとめてある冊子に掲載されていると思います。その中に、転学部・転学科について書かれている部分があれば、記載に従って行動を始めていきましょう。
おそらく、「転学部・転学科を希望する方は〇〇に連絡してください」のように書かれているはずです。
まずは一度連絡してみて、話を聞いてみるのが良いと思います。
ステップ②:大学に電話などで問い合わせる
先ほどお話したように、書かれていた連絡先に電話して、話を聞いてみましょう。
次期が早いと、「もう少し大学の授業を受けて、それでも意志が変わらなかったら連絡をください」のようなことを言われるかもしれませんが、最初は気にせず連絡すれば良いと思います。
一応、その段階で教えてもらえることは聞き出しておきましょう。
・今在籍している学科の教授、もしくは担任には言うべきか?
これらを質問しておくと、今後の行動のしやすさも変わってくるのではないでしょうか。
大体11月ぐらいになると、転学科に向けて本格的に準備をします。電話で指示を仰ぎ、その内容に沿って動いていきましょう。
僕は10月ぐらいから本格的に動きましたが、はじめに僕がやったことは、転学科先の教授との面談でした。
ステップ③:転学科先の教授に相談する
もしかすると、転学科先の教授に相談するようにという指示は出されないかもしれません。
ですが、僕は面談を行ってもらって"自分のやりたいことはコレだ"と確信できましたし、研究室などの進路を考えるためにも行う方が良いと思います。
メールでアポをとるなりして、指定された日時に面談を行ってもらいましょう。
・自分のやりたいことができる研究室
・現段階でやっておくべき勉強など
これらのことを聞いておくと、不安も解消されると思いますよ。
また、研究室紹介などの資料をもらったら、後日必ず目を通しておくようにしましょう。
ステップ④:転学科願の資料を記入&提出する
転学科の試験は2月ぐらいの年度末に行われることが多いので、11月末から12月上旬の時期に、転学科願の資料が届くと思います。
その資料への記入を済まし、提出しましょう。提出方法は大学によって違うと思いますが、僕のところは郵送でした。
僕が書いたのは、名前などの個人情報と志望理由だけでしたが、両親の記入と印が必要だったので一度実家に郵送して書いてもらいました。
このように親の協力が必要な場合もあるので、〆切に遅れないためにも、資料の確認や記入は早めに行いましょう。
ステップ⑤:指定された日時に試験を受ける
転学部・転学科願が問題なく届いていれば、試験の日時や場所が伝えられます。
特に当日は遅刻に気を付けて、時間ギリギリの行動にならないように注意しましょう。
僕は電車で一時間かかる場所だったのですが、朝5時に起床→6時出発→8時半に会場着→9時半から試験という流れでした。
かなり時間的余裕をもって行動していたのがお分かりいただけると思いますが、本当に何が起こるかわからないので、早めに動くべきでしょう。
試験を受けたら、あとは結果を待つのみです。
転学部・転学科の試験の合否が届くと同時に、手続きなどの指示もあると思うので、それに従いましょう。
大学の転学部・転学科の試験内容
それでは、転学部・転学科の試験内容についてお話しようと思います。
僕が受けた転学科の試験は、20分ほどの面接のみでした。
案内された教室には転学科先の教授が数人いらっしゃって、色んな質問をされました。
参考までに、聞かれたことは次の通りです。
・現在行っているサークル活動や自分の強み
・得意・苦手な科目、得意科目の好きな所や大学で印象に残った授業
・転学科先の学問に関係する質問
・最終意志確認
実は人生初の面接試験だったこともあり、かなり緊張していたのを今でも覚えています。
特に転学科先の学問に関する質問が難しいと感じるはずですが、準備段階の面接などで配られる資料や大学のホームページに目を通しておくと、良い対策なるでしょう。
転学部・転学科の試験は、受け入れ先の教授が決めるそうで、毎年試験内容は異なるみたいです。
おそらく、受験者の入学時(センターや二次試験)の成績や大学前期の単位取得率などを考慮しながら決まるものだと思います。
僕は面接のみの試験でしたが、人によっては筆記試験なども課されるかもしれません。こればかりは教授の判断に委ねるしかなので、どうしようもないと思います。
大学の転学部・転学科を行う際の3つの注意点
最後に、大学で転学部・転学科を行う際の注意点をお伝えしておきます。
具体的には次の3つです。
・後輩と同じ授業を受ける必要がある
・学籍番号や学生証などの変更がある
・留年や卒業が遅れる可能性がある
それぞれ解説していきますね。
注意点①:後輩と同じ授業を受ける必要がある
転学部・転学科に伴う単位認定はされない場合が多いので、転学科先の学生が過去に取得した単位を取る必要があります。
なので、自分の下の学年の学生(=後輩たち)と同じ授業に出席して、単位をゲットしなければならないと考えておきましょう。
周りに同級生の知り合いがいない環境で授業を受けることは大きな負担でしょうし、しんどいと感じるときもあると思います。
大学によっては進級と共にキャンパス移動があるので、わざわざ電車や車で移動する手間がかかり、かなりの負担がかかることも心得ておきましょう。
僕は転学科を行ってもそのまま2年生になれましたが、場合によっては1年生からやり直しになる可能性もあります。その点も注意してくださいね。
注意点②:学籍番号や学生証などの変更がある
転学部・転学科を行うと、学籍番号が変更になり、同時に新しい学生証を交付されると思います。
これに伴って、大学のネットサービスを設定し直す必要がでてきますし、メールアドレスも変更になると、大学からの情報が回ってこないので非常に不安でしんどい思いをします。
転学科先の友人にLINEをしたり、メールのスクショを送ってもらってなんとか乗り切りましたが、ヒヤヒヤしながら毎日過ごしていました。
このような予想外の影響を受けることにもあるので、十分に注意しておきましょう。
注意点③:留年や卒業が遅れる可能性がある
おそらくこれが最も注意しておくべき点ですが、転学部・転学科に伴い、留年をしたり卒業が遅れる可能性は十分にあります。
1年生で学んだことが身に付いている前提で2年生の授業は勧められますし、卒業に必要な単位が1つでも欠けていると卒業はできませんからね。
もちろん、転学部・転学科を行った人には甘いといったひいきもありません。
このような影響を被ることを承知した上で、自分の夢をあきらめないという強い意志があれば、転学部・転学科に踏み切るべきです。
これほどのリスクを負ってまで成し遂げたいことなのか、今一度自分に問いかけてみましょう。
大学の転学部・転学科のまとめ
この記事では、大学の転学部・転学科についてお話してきました。
僕が行ったのは転学科ですが、転学部も似たような手続き・流れのはずなので、参考になる点もあると思います。
入学後に学部や学科を変えてまで学びたいこと、掴みたい夢があるなあらば、後悔しない良い決断になるはずです。人一倍勉強したり、つらいと感じることもあると思いますが、「やってよかった」と感じる日が絶対にくるでしょう。
転学部・転学科を本気で考えるほど強い意志がある方の力になれたなら、僕は嬉しい限りです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
【追記】転学科して1年以上が経ち、転科先の大学生活も少しずつ慣れてきたので、「【体験談】大学で転学科して1年経ったので大変だったこととかまとめてみた」という記事を書いてみました。
転学科の学生生活がより具体的にイメージできるはずなので、ぜひご覧ください。
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