・理系なのに第二外国語が必修になってるけど、学ぶ意味あるの?
このような悩みを解決します。
大学に入学すると、英語以外の外国語(第二外国語もしくは初修外国語と呼ぶ)を学ぶことができます。
しかし、理系では第二外国語を学ぶことを強制されている大学やそうでない大学もあり、情報が入手しにくいこともあるでしょう。
そこで今回は、理系で第二外国語を学んでいる僕が、メリットやデメリット、そして注意しておくべき点など、後悔しないように知っておくべきポイントを紹介します。
自分の経験を元にお話していくので、同じ学生視点で役立つことあると思いますし、ぜひ最後までご覧くださいね。
ポイント①:第二外国語を学ぶ理由や動機
まず第二外国語を学ぶにあたって大切なことの1つめは、その言語を学ぶ理由や動機です。
「〇〇語を学びたい!」という明確な意思がなければ学習が中途半端になってしまい、時間を無駄にしてしまいます。
例えば、次のような動機をもって第二外国語を学ぼうと思っているなら、最後までやり切れるでしょう。
・洋画に影響されて、外国に強い憧れがある
・その言語が話されている国で就職もしくは移住を考えている
・その国に興味があり、いつか旅行で訪れたいと思っている
・K-POPが好きで、韓国語を勉強して少しでも身近に感じていたい
もちろん上記以外のどんな理由でも良いので、ちゃんとした目標をもつことをオススメします。
ちなみに僕がスペイン語を学びたいと思ったのは、スペインのバルセロナにあるサグラダファミリアに興味があり、いつかスペインを訪れてみたいと思っていたからです。
それに加えて、大学受験で英語が好きになって言語学習の楽しさを見出すことができたので、ほかの外国語も学んでみたい気持ちが芽生えたことも挙げられます。
このように明確な動機があり、強い意志をもっていれば、あなたにとって第二外国語の学習が意味のあるものになるでしょう。
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ポイント②:理系大学生が第二外国語を学ぶデメリット
理系の学生が第二外国語を学ぶ際に抑えてポイントとして、そのデメリットも挙げられます。
具体的には、次の4点です。
・時間をとられる
・文系に比べて中途半端になりやすい
・英語と混ざるときがある
・単位が面倒かもしれない
1つずつ解説していきます。
デメリット①:時間をとられる
大学生になると自由な時間が増える分、色んな事を始めたくなります。
新たな趣味やサークル、友人と遊んだり、アルバイトに精を出す人も多いです。
その結果、大学の勉強や課題に割ける時間が少なくなってしまいます。
そんな状況で、自分の必修や専門科目の勉強で精いっぱいになっているのに、更に第二外国語の勉強もしなければならないということになります。
自分も経験があるのですが、かなりしんどいです。
大学のテストやレポートはどの授業も決まった時期に課されることが多いので、その期間の負担は他の人に比べてかなり大きくなります。
第二外国語だけでなく、自分の学部・学科の専門科目も疎かにならないよう勉強する意志をもちましょう。
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デメリット②:文系に比べて中途半端になりやすい
僕や友人の経験上、どうしても選択科目の勉強は疎かになりやすいですし、第二外国語が必修になっていてもモチベーションが段々下がってしまい、勉強しなくなる人も多いです。
「別に〇〇語できなくても問題ないし。」と思って単位が取れる最低限の努力しかしない人もいます。
せっかく新しい言語を学ぶのですから、しっかり自分のモノにしましょう!
一番もったいないのは、中途半端に終わることです。
授業に出てる時間も無駄になってしまいますし、出席してた時間を他のことに充てればできたこともいっぱいあるはずです。
大学生の時間はとても大事なものですし、無駄にしないように精一杯努力しましょう!
デメリット③:英語と混ざるときがある
これをデメリットで紹介するか迷ったのですが、英語のつもりが第二外国語で考えてしまうことがあります。
僕は授業中、みんなが聞いてる状況で英語の教科書を読むときに、スペイン語の発音で読みそうになったことがあります。
友人は、英語のテストで英単語が出てこず、ドイツ語しか思い出せずに困っていたと話していました。
この理由で第二外国語の学習をやめるというよりは、「こんなこともあるのか」と軽く知っておいてほしいことですね。
もちろん、ちゃんと英語の授業も受けて勉強していれば、英語の単位が危うくなることもありませんよ!
デメリット④:単位が面倒かもしれない
僕の通っている大学では、理系の第二外国語の授業は、単位数についてややこしい点がありました。
授業の単位について理解していないと、卒業単位数に換算されないのに授業を受けることになったり、1年次の習得単位数の計算を間違う可能性もあります。
こればかりは大学によって違うので、自分の大学で配布される資料をしっかり読んでおきましょう。
ポイント③:理系大学生が第二外国語を学ぶメリット
また、第二外国語を学習することで得られるメリットについて理解しておくことも非常に大事です。
今回僕の方からお話するのは、次の4つについてです。
・知識が得られて見分が広がる
・自分の夢や好きなことに気づけるかも
・他の人にはない武器になる
・文系の学生と交流できる
順にお話していきます。
メリット①:知識が得られて見分が広がる
言語を習得していくなかで、話されている国や地域についても学ぶことができるので、さまざまな知識が身に付きます。
日々の生活にも他の外国語が元になっている単語はたくさんありますし、それらに気づくことができるだけでも大きな進歩と言えるでしょう。
僕はスペイン語の授業で、スペインの文化や食事、気候や有名な文学作品など多くのことを学んでいます。
特に「どこかの国に留学してみたい!」という人は、生活の様子などが明確にイメージできるので第二外国語をオススメします!
メリット②:自分の夢や好きなことに気づけるかも
大学に入って新しいことを学ぶことで、自分に秘められた可能性に気づけるかもしれません!
言語に限らず、さまざまな分野の講義を受けて知識をつけることができるので、自分の好きなことや夢を見つけられるでしょう。
僕は大学受験を通して色んな分野の学問に興味を持つようになり、自分の夢が何かわからなくなってしまいましたが、スペインの文化について学ぶうちに、本当に自分がやりたいことを見つけ出すことができました。
そして、スペインという国にとても愛着がわいたので、いつか自分でお金を貯めてスペイン旅行に行こうと思っています。
死ぬまでにやりたいと思うことができましたし、スペイン語を学んでよかったです。
海外に目を向けてみたい、何か新しい新鮮なものを知りたい・学びたいという方は、第二外国語の授業を受ける価値があると思います!
メリット③:他の人にはない武器になる
近年ではグローバル化の影響もあって、日本でも英語を学習している人はたくさんいます。
しかし、英語以外の外国語を習得している人はまだまだ少ないのが現状です。
文系では学部・学科によっては言語を専攻してその言葉を活かした職に就く人もいるでしょうが、理系で第二外国語を使いこなせる人というのは更に限られてきます。
"理系×第二外国語"というのは、大きな武器になること間違いないでしょう。
大学に入って、今までにやったことないことを始めたい、マイナーなことをやってみたいという人がいれば、良い機会になるかもしれません。
すぐに役に立つ場面がやってくるかはわかりませんが、あなたの人生の中で「やっといてよかった」と思うときは必ず訪れるはずです!
メリット④:文系の学生と交流できる
第二外国語の授業を取る人は、文系の人が多いです。授業が理系は選択でも文系では必修に設定されていることも多いですし、言語学習が好きな人も文系に多い傾向にありますからね。
そのような環境に身を置くわけですから、自然と文系の学生と交流する機会が生まれます。
しかも、初めて習う言葉なので、講義の中でペアワークなどを通して実際に話し合うことも多いです。
理系に限らず、文系の人とも仲良くなりたい!という人は、第二外国語を学んでみることも考慮してみましょう。
ポイント③:理系大学生が第二外国語を学ぶ際の注意点
第二外国語を学ぶことのメリットやデメリットを知って、判断材料もそろってきたことでしょう。
そんなみなさんに、後々起こるかもしれない面倒なことを避けられるために知っておくべき注意点を紹介します。
具体的には、次の通りです。
・単位の取得について確認しておく
・言語によって特徴や難易度に違いがある
それぞれ解説していきますね。
注意点①:キャンパス移動があるかどうか
大学によっては、1年と2年以降などでキャンパス移動があります。
その場合、1年の間は一般教養系の授業がメインで専門科目は少ないカリキュラムが多いです。
そして、2年次以降に自分の学部・学科の専門科目の授業ばかりになってきます。
このような大学の場合、2年生になってから第二外国語の授業を受けられるかわかりません。
自分が2年生になってから過ごすキャンパスに、文系の学部もあれば問題ないかもしれませんが、そうでない場合は注意が必要です。
「数年間みっちり学ぼうと思っていたのに、1年生の間しか学習できなかった」という事態になったら悲しいですよね。
自分の大学は何年生まで第二外国語の講義を受けられるのか、映像授業の放映などの救済処置はあるのかなどを、最初からチェックしておくと良いでしょう!
注意点②:単位の取得について確認しておく
第二外国語の講義の単位の扱いは大学によって違うので、しっかりチェックしておきましょう。
僕は工学部に所属しているのですが、単位認定がややこしくて混乱した記憶があります。
ちなみに、1年生の後期で受けたスペイン語の授業は、単位が卒業に必要な単位数に換算されない状況でした。
つまり、この授業の単位を取っても落としても卒業に影響がないということです。
僕はおもしろいと思って授業を受けていたので問題なかったですが、この事実を知ったときは少し落ち込みましたね。
こうならないように、1年に何単位まで取得できるのか、そもそも1講義何単位もらえるのかなどを確認しておくべきです。
わからないことは、大学に問い合わせたり先輩に尋ねて教えてもらいましょう。
ちなみに、単位を落としたらどうなるか、などについては「 【落単】大学で単位を落とす割合は?その後の流れや対策も現役大学生がお話します!」で詳しくお話しているので、よければご覧ください。
注意点③:言語によって特徴や難易度に違いがある
第二外国語といっても、様々な種類の言語があります。
例えば、中国語・韓国語・ドイツ語・スペイン語・フランス語などが挙げられますが、これらの言語はそれぞれ特徴をもっています。
発音・文法・単語などが大きく異なっているので、どうしても難易度にばらつきが生じてしまいますし、難しいポイントも違います。
自分が学びたいと思っている言語はどのような点が易しい、難しいのかを把握しておくと気が楽でしょう。
例えばスペイン語は、アルファベットを使っていますし、読み方は英語をローマ字読みするだけなので、新しく文字や記号を覚えることはほとんどありません。
しかし、名詞には男性名詞と女性名詞の区別がありますし、動詞は活用が6つもあります。
活用のしかたも、規則的なものあれば、不規則で丸暗記しなければならないものまで様々です。
このように、言語によって特徴や難易度、難しいと言われるポイントが違うので、前もって調べておくと「いざ授業を受けてみたら難しすぎてついていけない」という事態を避けることができるでしょう。
まとめ:理系大学生が第二外国語を学ぶことについて
ここまで、理系大学生が第二外国語を学ぶことについて色々とお話してきました。
最後にもう一度、確認すべきポイントや注意点をおさらいしましょう。
・学ぶ理由や動機はしっかりしているか
・メリットとデメリットをしっかり把握・考慮しているか
・キャンパス移動はあるか
・授業の単位について確認したか
・言語の特徴や難易度はチェック済みか
これらの点を抑えた上で、第二外国語の授業を取るか結論を出せると良いですね。
あなたが自分で考え、納得した結論を出すことができたならば、それが一番良い選択です。
一番ダメなのは、テキトーに授業を受けて、中途半端に終わることです。
せっかく大学で新しいことを学ぶのですから、自分で頑張ったと思えるよう努力しましょう。
そうすれば、絶対に「しっかり勉強しておいてよかった」と思える時がくるはずですからね。
大学生活がより良く、楽しいものになるよう願っています。
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