「もし、思うままに文章が書けたとしたら、誰にどんな行動をさせたいですか?」
これは、『人を操る禁断の文章術』という本の前書きを締めくくる一文です。
あなたは、この問いに対してどのような答えを出しますか?
一度自分の中で答えを出してから、この記事を読み進めてください。
答えは出ましたか?
今あなたが出した答えを忘れないようにして、しっかり胸に刻んだままこの記事を読み進めてください。
そうすれば、この一冊を読むだけで、あなたの導き出した答えにたどり着けることがわかると思います。
普段僕たちが何気なく読んでいる文章は、実は大きな力を秘めているのですが、それを最大限に活かせるようになれます。
そして、メンタリズムや心理学の知識を得ることができると同時に、これらのチカラを組み合わせて、あなたの思い通りに読み手を行動させることができるようになります。
一体どんなことが書いてあるのか、気になりませんか?
それでは、『人を操る禁断の文章術』という本の紹介に参りたいと思います。
『人を操る禁断の文章術』はどんな本なのか?
この本では、タイトルや著者がDaiGoさんであることからもわかるように、文章が持つ力をメンタリズムや心理学の観点からわかりやすく解説されています。
どれくらい理解しやすいかというと、僕は理系の大学生で心理学などは全く学んだことがありませんが、最後までスラスラと読み進めることができました。
専門的な話でもかみ砕いて説明されているので、不安になる必要は全くありません。
また、このような文章は良い、悪いなどを例文を用いて解説されていたので非常にわかりやすかったですね。
どんな言葉をつけ足せば相手に刺さる文章になるのか、文章のどの部分を改善すれば良いのかが一目瞭然でした。
途中に出てくるコラムも興味深い内容でしたし、読者を飽きさせない工夫があって、楽しんで読むことができました。
次は、気になる本の内容について見ていきましょう。
『人を操る禁断の文章術』の要約①:文章が持つ力とは
この本では、文章の持つ力の大きさについて説明されています。
本を手に取り、最初のページを開くと、このような問いかけから始まっていました。
では、質問です。
「あなたの思う、世界最高の美女とは?」
いかがですか?
もう一度、お聞きします。
「あなたの思う、世界最高の美女とは?」
この問いかけに対して、あなたはどのような女性を想像しましたか?
人によって頭の中でイメージされた女性は異なるでしょうが、この質問で大切なことは、どんな女性を想像したのかということではありません。
この一文を読んだだけで、各個人が思う絶対的な美女を思い浮かべることができるということです。
そのとき、脳内で想像している人物こそが、間違いなく世界最高の美女となります。
ところが、文章でなく写真だったとしたらどうでしょうか。
写っているいる女性に対して、Aさんは世界最高の美女と言い張っても、Bさんはそれを否定するかもしれませんよね。
この例からもわかるように、全員が納得するような美女を作り上げるための手段は、文章しかないのです。
これが、この本で通して主張されている、文章の持つ力なのです。
そして、僕たちはそのような文章のパワーに動かされ、無意識に創造を膨らましていき、実際に行動に移していきます。
この一連の流れが、メンタリズムに関して素人の人たちでも簡単にできるように、色んな原理やテクニックが紹介されています。
その中で一番大事になるのが、人が行動を起こすときに何が引き金になっているのかということです。
『人を操る禁断の文章術』の要約②:人は〇〇でなく〇〇で動く!
人は〇〇でなく〇〇で動くのだと、この本の中で紹介されていました。
みなさんは、この〇〇に入る言葉がわかりますか?
正解は、人は論理でなく感情で動くです。
本の内容を引用させていただくと、次の通り。
人は論理で納得しても行動には移りません。
逆です。感情によって行動したあと、その行動を正当化しているのです。理屈をつけて、「正しい行動をした」と自分で自分を納得させているのです。
人が行動を起こすときには、感情が大きな引き金になっていることがわかりますね。
だからこそ、先ほどの「あなたの思う、世界最高の美女とは?」という問いかけで説明した、文章の持つ力を最大限に利用すべきであるとわかります。
そして、人の感情を動かすコツは、「話しかけるように書くこと」です。
このように書くことで、読み手は自然に場面とそこにいる人の表情を思い浮かべます。
この想像を通して、読み手の一人ひとりの感情に伝わっていくのです。
『人を操る禁断の文章術』の要約③:行動を起こしてもらう文章を書こう!
相手を行動させたいと思わせるには、「伝わる文章」よりも「したくなる文章」を書くことが大切です。
先程の美女の問いかけでも、つい想像してしまうように、相手が行動を起こしたくなるように書かなければいけません。
このような文章を書くために必要なことは、相手にどんな行動を起こしてほしいかを考えることです。
つまり、明確なゴールを1つに設定することです。
そして、相手に動いてもらうには、読み手はどんな人なのかを十分に調べておく必要がありますよね。
例えば、これから野球を始める人と、野球を長年続けている人にグローブを売ろうとしましょう。
このとき、前者と後者で、売るグローブは違うでしょうし、買ってもらえるように説明する内容も異なるでしょう。
初心者にプロが使うような最高級のグローブを売っても買ってもらえる確率は低いでしょうし、野球が上手い人が遊びで使うようなグローブを買ってくれるとも思えませんよね。
このように、相手が何を求めているのか、どのような悩みを持っているかなど、文章を書く前に読み手についての情報を得ておくことが非常に重要なんです。
これは、マーケティングでも同じことです。
以前、『ドリルを売るには穴を売れ』というマーケティングの本を読んだのですが、そのときも同じようなことを学びました。
相手にとって何に価値があるのかを考えることが大切であるということです。
これって、相手が何を欲しがっているかを知ることと同じことですよね。
何をしてもらおう、自分の思い通りに行動してもらおうと思った際には、相手の欲求を満たせるように情報を集めておかなければならないことがよく分かります。
『ドリルを売るには穴を売れ』について詳しく知りたい方は、「『ドリルを売るには穴を売れ』の要約!大事なポイントをまとめてみました!」をご覧ください。
『人を操る禁断の文章術』の要約のまとめ
僕たちが普段目にしている文章には、こんなにも偉大な力があるんだと気づかされる一冊でした。
記事の中で紹介したのは、ほんの一部にすぎません。
この本を全部読めば、文章の持っている影響力にメンタリズムも組み合わさった知識を習得でき、思い通りに人を行動させることができます。
読む前と読んだ後では、文章に対する見方、そして自分の書く文章は必ず変わりますし、何よりあなたの思うままに操れる文章が書けるようになります。
あなたもぜひ、僕と同じように、"人を操る禁断の文章術"を手に入れてくださいね!