AirPods Proはどんな人にピッタリなんだろう。
実際に使った人の生の声を聞いてみたいなぁ。
当記事では、このような疑問を解決していきます!
AirPods Proは、2019年10月29日に発表・予約開始され、その翌日に販売が開始されたApple社のワイヤレスイヤホンです。価格はAppleのオンラインストアで27800円(税別)。約3万円というイヤホンにしては非常に高い値段ですが、ノイズキャンセリングをはじめ便利な機能がたくさん搭載されています。
一度使えば、そのスペックの高さに十分満足し、魅了されるでしょう。「AirPods ProはワイヤレスイヤホンがほしいiPhoneユーザーであれば買って損はしない」とまで言われてます。多くの人を満足させる神イヤホンであることがわかりますね。
ですが、僕が実際に使ってみて思ったのは、外で音楽を聴いたり、運動しながら盛り上がる曲を聴きたい方にピッタリだということです。ノイズキャンセリング・外部音取り込み・耐水機能などの機能が、あなたの望みをかなえてくれます。
音楽を聴いているときに、次のような煩わしさを感じたことがありませんか?
・イヤホンをつけたり外したりするのが面倒だなぁ
・音楽を聴いているとアナウンスを聞き取れない
・好きな曲を聴きながらジョギングをしたい
このような悩みを解決し、望みを叶えてくれるのが、AirPods Proです。
そこで今回は、AirPods Proユーザーの僕が、良い点や悪い点など、本音で詳しいレビューをしていこうと思います。
AirPods Proのココが素晴らしい!【実際に使ってみて】
それでは、AirPods Proのすばらしさについて解説していきます。
僕はAirPods Proを購入するまでは、Earpods(iPhoneの付属品のイヤホン)を使って音楽を聴いていました。Earpodsであれば使ったことがある人も多いと思いますし、比較の対象として分かりやすいでしょう。なので、時折Earpodsと比べたりしながらAirPods Proの機能や良い点について解説していきます!
ノイズキャンセリング
AirPods Proの最大の魅力はやはり、ノイズキャンセリング機能でしょう。 これは他のApple社のイヤホンであるEarpodsやAirpodsには搭載されていなかった新機能です。ネットなどでレビューを見ても、「ノイズキャンセリング神!」のような口コミが多く、この記事を読んでいるあなたも気になるポイントだと思います。
なので、まずはAirPods Proの一番の目玉であるノイズキャンセリング機能について詳しく解説していきます!
ノイズキャンセリングの仕組み
AirPods Proのノイズキャンセリングの仕組みを簡単に説明すると、「外部音を打ち消す音をあてて音を消す」ことです。我々の耳には鼓膜という音を察知する膜があるのですが、この膜が音によって振動させられると"聞こえる"状態になります。この振動をなくすように、外から聞こえる音を音で打ち消すのがノイズキャンセリングというわけです。
https://www.apple.com/jp/airpods-pro/ より
毎秒200回の調節という部分を見るだけでも、完成度のノイズキャンセリングだということが伝わってきますね。もちろん実際の完成度は非常に高かったのですが、読んでいるあなたには実感が湧かないと思います。
「一体どれぐらい音が消えるの?」と疑問に感じているはずです。なので、次のパートではAirPods Proを色んな場所で使ったときの音の聞こえ具合に焦点を当てることにします。
ノイズキャンセリングのリアル
では、実際にAirPods Proを使ってみた僕が、ノイズキャンセリングの威力を語っていきたいと思います。AirPods Proで音楽を聴きながら色んな場所に行ったとき、どのような変化を感じたのかをまとめてみました。
家の中→エアコンやファンヒーターの駆動音が聞こえなくなる。外の雨や風の音も消えて無音になる。
街の中→車の走行音や隣の人の話し声が極限まで小さくなる。
電車→空調が聞こえなくなる。エンジン音などが気にならないほど小さくなる。
カフェ→聞こえるのは声が大きい人の話し声のみ。周りに人がいても作業に集中できる。
ざっと説明するとこんな感じでしょうか。ノイズキャンセリングは小さい音なら聞こえなくなりますが、ほとんどの音は音量がかなり小さくなる程度にとどまります。
夜の何も聞こえない「シーン」とした静寂が、"無の音"が、耳から聞こえてくる感じです。
どうしても騒音が0にならないこともありますが、音楽の音量もあって周りの音が全く気にならない状態を作り上げることができます。個人的には「完全な無音になってしまうと恐怖が生まれそうだな」と感じるので、ちょうどよい打ち消し具合だと思いました。
ノイズキャンセリングによって、聞こえる騒音はかなり減りますし、本当に感動します。Earpodsをはじめ、他のイヤホンだと丸聞こえのノイズがきれいになくなります。
友人や親に使ってもらったのですが、「え!?すごい!!」と感動したり、驚きすぎて少しパニックになっていました。僕は友人に5回も声をかけられても気づかず、6回目で反応しました。(ホントに申し訳なかった。)
これほど効果があるノイズキャンセリングを初めて体験すると、あなたの口からも絶対に感動の言葉が漏れることでしょう。
あなたも僕と同じような感動を味わってみませんか?
ノイズキャンセリングの使い方
では、気になるノイズキャンセリング機能はどのように使うことができるのでしょうか。設定方法は次のように二通りあります。
・iPhoneのコントロールセンターを使う
・AirPods Pro本体から操作する
まずは、iPhoneのコントロールセンターを利用する場合です。
画面下から上に向かってスクロールすると、画像のような画面(コントロールセンター)が表示されます。その右にあるAirPods Proのアイコンがある場所を"長押し"します。普段はスピーカーマークですが、AirPods Proが接続されるとアイコンが変わりますよ。
すると、音量を設定できるのですが、そこに「ノイズキャンセリング」「オフ」「外部音取り込みモード」と表示されます。説明書きのある人のアイコンをタップすることで、設定は完了します。
また、AirPods Proの本体で操作する場合は、くぼみ(へこんだボタン部分)を長押しします。このくぼみは装着時には正面を向いているので、実際はAirPods Proをつまむような動作になります。「ピロン♪」というサウンドが鳴って、「ノイズキャンセリング」と「外部音取り込みモード」の切り替えが可能です。ちなみにこの操作では、オフモードに変えることはできません。
この操作方法なら、スマホを取り出せないときでも変更できますね。紹介した2種類の設定方法を使えば、状況に合わせてストレスフリーにモードを変えれるでしょう。
外部音取り込みモード
外部音取り込みモードとは、"イヤホンをつけてるのに、つけてないように聞こえるようにする"機能です。
イヤホンをつけていると、音楽を流していなくても外の音が聞きづらく、会話もしにくいですよね。しかし、この外部音取り込みモードを使うことで、イヤホンをつけているのを忘れちゃうぐらい鮮明に音を聞くことができます。
この威力もすさまじいもので、AirPods Proをつけたまま他人との会話も可能ですし、駅のアナウンスを聞き取ることもできます。もちろん、"ミュージックを再生した状態のままで"です。
AirPods Proは音を遮断するだけでなく、音を拾うことにも長けた最強のワイヤレスイヤホンだと言えるでしょう。ノイズキャンセリングと外部音取り込みモードを使い分けることで、AirPods Proを装着したまま1日過ごせますよ!
オフモード
オフモードとは、AirPods Proに備わった何の機能も利用しない状態で、ノイズキャンセリング・外部音取り込みの両方が消えてしまいます。言ってしまえば、Earpodsなどと同じく何の変哲もない普通のイヤホンになるモードです。
このようなツッコミを入れたくもなりますが、オフモードだとバッテリーの持ちがよくなるというメリットがあります。なので、「一秒でも長く使いたい!」「別にふつうの状態でいいから音楽を聴きたい」というときにピッタリです。
AirPods Proを使っていても、ときにはふつうのイヤホンの状態で満足だと感じるときもあります。
外を移動していて、「程よく音を聞きたいけど鮮明に聞こえすぎてうるさいのは嫌だ」というときにオフモードを使うと良いでしょう。
端末との同期(ペアリング)の早さ
AirPods Proのスマホとの接続の早さには驚かされました。
AirPods Proのケースを開いて耳に装着するし、アプリを起動して曲を選択するまで待つ必要がありません。使っていてビックリするぐらいスムーズでした。自分の方耳に装着した瞬間にスマホと接続するのですが、ホントにすごいです。
ワイヤレスイヤホン専用のアプリを立ち上げたり、スマホとの接続を待つ必要がないので、ストレスフリーに操作できます。「音楽を聴きたい!」と思ったら余計なことをせずに、最高の環境で音楽を聴くことができるのは、AirPods Proだからできることですね。
デザインやサイズ
ここで、AirPods Proの見た目などについて解説しようと思います。AirPods Proの前に発売されていたAirpodsに比べると、イヤホンのボディが短くなりました。装着していても、耳にちゃんと収まっている感じです。
先ほども紹介した通り、イヤホンの直線部分に窪みがあるので、そこをつまむことで曲のスキップ・巻き戻しが可能です。このデザインだと、イヤホンを耳に押し込まないで操作できるので負担も少なく、素晴らしいと感じました!
装着感
AirPod Proの装着感ですが、つけているのを忘れてしまいぐらい付け心地が良いです。
一般的にAirPod Proのようなカナル型イヤホンは、違和感がある・耳が痛くなるなどのデメリットが挙げられます。
しかし、それらの悪い点が全て改善されており、長時間装着していても疲れないのがAirPod Proです。イヤーチップ(イヤホンの先っちょのゴム)が柔らかく、耳の穴にフィットする感じがします。カフェで長時間作業していても耳の違和感を感じないので、バッテリーが続く限り永遠につけていられますね。
また、イヤーチップは3種類のサイズが同封されており、耳との密着具合をiPhoneを使って調べることができます。AirPods Proを装着した状態で、【iPhoneの設定】→【Bluetooth】→【AirPods Proの右のiマーク】→【イヤーチップ装着状態テスト】を選択。数秒ほど音楽が流れた後、イヤーチップの装着状態が良いか判定してくれます。
ベストなイヤホンの装着状態を知ることができるのはユーザーにとっては嬉しいですね。
また、上手く装着できていないときはこのように表示されます。イヤーチップは3種類の大きさのものが同封されているので安心してください。
音質
AirPod Proの音質に関してですが、音質を重視してイヤホンを選んでいた方には物足りなく感じるかもしれません。
僕は以前高音質のイヤホンを試聴したことがありますが、そのときの感動をAirPod Proは上回ることはできませんでした。個人的に、音質の良さが生み出すクリアさが物足りない気もします。音質に関して何か劇的な変化があったわけではなく、EarpodsなどのApple社のイヤホンの音質がそのままレベルアップした印象を受けました。
ネット上のレビューを見ても、概ね平均的な音質だと言われています。もちろん、Earpodsよりは良くなってますし、個人的には満足しています。
AirPods Proにはノイズキャンセリング機能もありますし、音楽を今まで以上に楽しむことができると思います。ですが、音質が最重要だと考える方は購入をじっくり検討すべきでしょう。
バッテリーの駆動時間
ここでは、AirPod Proのバッテリ―駆動時間についてお話していきます。
AirPods Pro のバッテリー駆動時間は以下の通りです。
ケースで何度か充電しながらであれば、24 時間以上の再生、または 18 時間以上の連続通話が可能です。
AirPods Pro は 1 回の充電で最大 4.5 時間の再生、または最大 3.5 時間の連続通話が可能です。
AirPods Pro をケースに入れて 5 分間充電するだけで、約 1 時間の再生、または約 1 時間の連続通話が可能になります
https://support.apple.com/ja-jp/HT207012 より
Apple公式サイトからの引用です。僕が実際に使ってみても、上記の通りの駆動時間でした。外出先で4.5時間連続で音楽を聴き続ける機会はあまりないでしょうし、バッテリーに関しては文句なしだと思います。長時間使用するときは、休憩もかねてAirPods Proの使用をやめればすぐに充電されますからね。
また、AirPods Proのケースの充電はかなり早いと感じました。10分充電すれば20~30%は回復しましたし、1時間足らずでフル充電が可能です。
耐水機能
AirPods Proの耐水については、Appleの公式サイトの引用を用いて解説します。
AirPods Pro は耐水・耐汗仕様です。防水・防汗仕様ではありません。充電ケースには耐汗・耐水性能はありません。AirPods Pro は、水上または水中でのスポーツ (スイミングなど) やシャワーでの使用は想定していません。
ワークアウト後、多量の汗をかいた後、水しぶきがかかった後は、AirPods Pro をワイヤレス充電ケースに入れる前に、糸くずの出ない柔らかく乾いた布で拭き取ってください。熱源やエアダスターで AirPods Pro を乾燥させるのはおやめください。
まとめれば、「AirPods Proは少しの水のなら大丈夫だけど、浸かったりするとアウト」ということです。かなり値段が高いものですし、万が一のことも考えて水には近づけない方が良いでしょう。運動時の汗ぐらいなら問題なさそうなので、ジョギングなどで使いたい方は安心して使用してください。
何の影響もなく無事だったので救われましたが、本当に心臓が飛び出るかと思いましたね(笑)
耐水機能があるので安心ですが、他の電子機器と同様に、水周りで使用する際は少し注意を払うべきでしょう。
AirPods Proのココはダメ!
AirPods Proは魅力的な機能がたくさんあるイヤホンです。しかし、当たり前のことですが、良い点ばかりではなく、残念に感じる点も存在します。
少し心苦しい気もしますが、AirPods Proの悪いところについてお話していきましょう。
音質に満足できないかも
先ほど音質のパートでもお話しましたが、イヤホンの音質という点がデメリットに挙げられてしまいます。
他者の有線・ワイヤレスイヤホンを探せば音質が上のものはいくらでもあるでしょう。「高音質じゃないといやだ!音楽を聴けない!」という方にはAirPods Proをオススメできません。
ケースにホコリが付きやすい
さほど大きなデメリットではないのですが、ケースによくホコリがつくと感じました。拭けばすぐ取れる小さなものですが、キレイに保ちたい方には残念な点です。
また、ケースは真っ白なので、他の物から色が移る可能性もあります。僕のAirPods Proのケースは定期入れの色がうっすら移ってしまいました。
対処法としては、保管場所に気を付けたり、AirPods Proの専用ケースを購入することが挙げられます。せっかくAirPods Proを買ったのですから、良い状態でキレイに保っておきましょう。
AirPods Proの付属品は?
AirPods Proを購入した際に一緒についてくるものは、次の通りです。
・AirPods Proの本体とケース
・ライトニングケーブル(充電器のコード)
・取り換え用のイヤーチップ(S・M・L)
大きさの異なる3種類のイヤーチップや充電器がついているので、必要なものは全て同封されている感じですね。また、ライトニングケーブルがついていますが、iPhoneの充電器で使用しているものでAirPods Proも充電できます。ワイヤレス充電器にも対応しているので、近くに置いておくだけでiPhoneと同時に充電することも可能みたいですよ!
AirPods Proまとめ
ここまでAirPods Proの性能や使ってみた感想をまとめてきました。
もう一度、振り返ってみましょう。
・最強のノイズキャンセリング
・鮮明に聞き取れる外部音取り込みモード
・長時間駆動できるバッテリー
・運動時も安心して使える耐水機能
・音質は平均的なレベル
AirPods Proを実際に使ってみてお伝えできることは、少しでも気になっているなら買う価値があるということ。冒頭にもお話した通り、外出先や運動中に音楽を楽しみたいという方は、買って大満足のワイヤレスイヤホンだと思います。「今までのイヤホンは何だったんだ?」と感じるぐらいAirPods Proの虜になってしまうでしょう。
あなたもぜひ、この感動を味わってみてください。